12 デバイスおよびドキュメントのサポート
12.1 デバイス・サポート
12.1.1 デバイスの関連用語
アクイジション時間は、入力電圧を取得するため必要な時間です。これは、ホールド・コンデンサが入力電圧まで充電されるため必要な時間です。アクイジション時間は、信号がサンプリングされ、その部分がトラックからホールドへ移動するとき、CSの立ち下がりエッジから逆方向に測定されます。TACQを含む時間インターバルの開始は、その部分がホールドからトラックへ移動するときの、前の変換におけるSCLKの13番目の立ち上がりエッジです。ユーザーは、パフォーマンス仕様を満たすため、SCLKの13番目の立ち上がりエッジと、次のCSの立ち下がりエッジとの間の時間がTACQを下回らないことを保証する必要があります。
アパーチャ遅延は、入力信号が取得されるか、変換用にホールドされるときの、CSの立ち下がりエッジ以後の時間です。
アパーチャ・ジッタ(アパーチャの不安定性)は、サンプル間でのアパーチャ遅延の偏差です。アパーチャ・ジッタは、出力にノイズとして現れます。
変換時間は、入力電圧が取得されてから、ADC081S021によって入力電圧がデジタルのワードへ変換されるまでに必要な時間です。これは、入力信号がサンプリングされるCSの立ち下がりエッジから、SDATA出力がTRI-STATEへ移行するSCLKの16番目の立ち下がりエッジまでを意味します。
差動非直線性(DNL)は、理想的なステップ・サイズである1 LSBからの最大偏差の測定値です。
デューティ・サイクルは、繰り返しのデジタル波形が1周期の合計時間のうちHIGHになる時間の割合です。ここでは、SCLKを基準とします。
実効ビット数(ENOBまたはEFFECTIVE BITS)は、信号対ノイズ+歪み比率(SINAD)を規定する別の方法です。ENOBは(SINAD - 1.76) / 6.02で定義され、コンバータがこの(ENOB)ビット数を持つ完全なADC081S021と等価であることを示します。
フルパワー帯域幅は、再構築された出力基本波が、フルスケール入力について、低周波数の値より3dB低下する周波数の測定値です。
ゲイン誤差は、最後のコード遷移[(111...110)から(111...111)]が、オフセット誤差の調整後に、理想値(VREF - 1 LSB)とどれだけ差異があるかを示します。
積分非直線性(INL)は、それぞれのコードが、負のフルスケール(最初のコード遷移より½ LSBだけ下)と正のフルスケール(最後のコード遷移より½ LSBだけ上)との間に引かれた直線との間にどれだけ差異があるかの測定値です。任意のコードについて、この直線からの差異は、そのコード値の中間から測定されます。
相互変調歪み(IMD)は、2つの正弦周波数が同時にADC081S021の入力へ印加されたとき、その結果として新たなスペクトル成分が発生することです。2次および3次相互変調積の電力と、元の周波数における両方の電力の合計との比率と定義されます。IMDは通常、dB単位で表記されます。
欠損コードは、ADC081S021の出力に一切出現しない出力コードです。ADC081S021には、欠損コードが存在しないことが保証されています。
オフセット誤差は、最初のコード遷移[(000...000)から(000...001)]と、理想値(すなわち、GND + 1 LSB)との差異です。
信号対ノイズ比(SNR)は、入力信号のRMS値と、サンプリング周波数の半分より低い他のすべてのスペクトル成分(高調波やDCは含まれません)の合計のRMS値との比率で、dB単位で表記されます。
信号対ノイズ+歪み比率(S/N+DまたはSINAD)は、入力信号のRMS値と、クロック周波数の半分より低い他のすべてのスペクトル成分(高調波を含みますが、DCは含まれません)のRMS値との比率で、dB単位で表記されます。
スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)は、信号の望ましい振幅と、ピークのスプリアス・スペクトル成分の振幅との差で、dB単位で表記されます。ここでのスプリアス・スペクトル成分は、出力スペクトルに存在し、入力には存在しないすべての信号を指し、高調波の場合も、そうでない場合も含まれます。
全高調波歪み(THD)は、出力における最初の5つの高調波成分の合計RMSと、出力において観測される入力信号周波数のRMSレベルとの比で、dBまたはdBc単位で表記されます。THDはで計算されます。ここで、Af1は出力における入力周波数のRMS電力、Af2からAf6までは最初の5つの高調波周波数のRMS電力です。
スループット時間は、2つの連続する変換の開始の間に必要な最小時間です。これは、アクイジション時間と変換時間の和です。
全未調整誤差は、理想的な伝達関数からの、検出された最大の偏差です。このため、この値はフルスケール誤差、直線性誤差、オフセット誤差を含む包括的な仕様です。
12.2 ドキュメントのサポート
12.2.1 関連資料
関連資料については、以下を参照してください:
『LP295x-Nシリーズ 可変マイクロパワー電圧レギュレータ』、SNVS764
12.3 コミュニティ・リソース
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12.4 商標
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12.5 静電気放電に関する注意事項
これらのデバイスは、限定的なESD(静電破壊)保護機能を内 蔵しています。保存時または取り扱い時は、MOSゲートに対す る静電破壊を防止するために、リード線同士をショートさせて おくか、デバイスを導電フォームに入れる必要があります。
12.6 Glossary
SLYZ022 — TI Glossary.
This glossary lists and explains terms, acronyms, and definitions.