JAJSVE1A September 2024 – January 2025 ADC3668 , ADC3669
PRODUCTION DATA
セットアップ時間とホールド時間を最大化するため、SYSREF 入力信号の立ち上がりエッジは、サンプリング クロックの立ち下がりエッジとエッジをそろえる必要があります。SYSREF 信号は、サンプリング クロックの立ち上がりエッジから 60ps 後に内部的にサンプリングされます。
デバイスには、内部 SYSREF 監視回路が搭載されており、SYSREF のサンプリングの瞬間付近での SYSREF ロジック レベルの不安定性を検出します。この不安定性は、デバイス間の不整合につながる可能性があります。SYSREF 監視回路は、SYSREF ロジック状態の遷移が、サンプリング クロックの立ち上がりエッジから -60ps~+140ps の範囲内であるかどうかを検出することにより、SYSREF / クロックの不整合に関する情報を提供します。この回路は、以下に示す SYSREF ウィンドウに対応する SYSREF XOR フラグの 1 つを検出してフラグを立てます。
SYSREF モニタ レジスタは、SYSREF の立ち上がりエッジごとに更新されます。<SYSREF DET> レジスタ (D6) はスティッキー (SYSREF エッジが検出されたことを通知) であり、手動でクリアする必要があります。
図 8-18 の例では、SYSREF 信号の整列がずれており、サンプリング クロックの立ち下がりエッジよりもはるかに後で SYSREF 信号が到着した状況を示しています。この例では、遅延した SYSREF 信号は「B」と「C」のフリップフロップの間で遷移し、XOR2 フラグを発生させます。この XOR フラグは、レジスタ 0x140 で通知されます。この例では、表 8-3 に示すように、レジスタ 0x140 を読み出すと 0x62 が得られます。
ADDR | D7 | D6 | D5 | D4 | D3 | D2 | D1 | D0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0x140 | 0 | SYSREF DET | SYSREF OR | SYSREF X5 | SYSREF X4 | SYSREF X3 | SYSREF X2 | SYSREF X1 |
0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |