JAJSOB8B March 2023 – April 2024 ADS127L21
PRODUCTION DATA
ADC は、電源モニタを使用して、電源投入および電源ブラウンアウト イベントを検出します。IOVDD デジタル電源の電源を投入するか、電源を切って再投入すると、デバイスがリセットされます。アナログ電源の投入や、電源を切って再投入した場合は、ADC がリセットされません。
IOVDD のデジタル電源オン スレッショルドと内部 CAPD 電圧を、図 7-27 に示します。電圧が対応するスレッショルドを上回ると、ADC はリセットから解放されます。SPI の通信準備が完了すると、DRDY は High に遷移します。START ピンが High なら、ADC は変換をただちに開始し、変換ごとに DRDY ピンのパルスが発生します。ただし、変換データが有効になるのは、電源とリファレンス電圧が安定した後です。STATUS レジスタの POR_FLAG ビットは、デバイスの POR を示します。次の POR イベントを検出するには、1b を書き込んでビットをクリアします。
アナログ電源のパワーオン スレッショルドを、図 7-28 に示します。アナログ電源電圧の 4 つの条件である (AVDD1 - AVSS)、(AVDD1 - DGND)、(AVDD2 - AVSS)、(CAPA - AVSS) のために、4 つのモニタが使用されます。電源投入後に、すべての電源とリファレンス電圧が安定した後で、有効な変換データが利用可能になります。いずれかのアナログ電源電圧が対応するスレッショルドを下回ると、STATUS レジスタの ALV_FLAG ビットがセットされます。1b を書き込むと、ビットがクリアされ、次のアナログ電源の低電圧状態が検出されます。アナログ電源を切ってから再投入しても、ADC はリセットされません。IOVDD 電源の電圧が低いと、内部アナログ LDO (CAPA) がリセットされるため、POR_FLAG がセットされるときは、アナログ低電圧フラグ (ALV_FLAG) がセットされます。