JAJSOB8B March 2023 – April 2024 ADS127L21
PRODUCTION DATA
同期制御モードでは、START が High か Low かにかかわらず、ADC は連続的に変換を行います。ADC は、START の立ち上がりエッジで同期されます。同期が行われると、フィルタのセトリング・タイム (レイテンシ時間) を確保するため、最初の DRDY 立ち下がりエッジが遅延します。このモードでは、単一パルス入力と、データ・レートの倍数に等しい連続クロック入力の両方を、START ピンに印加できます。
ADC は、START の立ち上がりエッジで同期されます。START の次の立ち上がりエッジまでの時間が変換期間の n 倍で、±1 / fCLK のウィンドウ内の場合、ADC は再同期されません (n = 1、2、3 など)。このとき同期が行われないのは、ADC の変換期間が START 信号の周期とすでに同期しているためです。印加される START 信号の周期が変換期間の n 倍でない場合、ADC は再同期します。デジタル・フィルタの伝搬遅延の結果として、START 信号と DRDY 出力との間に位相差が生じます。START パルスの周期が変換期間の n 倍と等しくない場合の START 信号への同期を、図 7-31 に示します。