JAJSQ13C February 2023 – June 2024 AM69 , AM69A
PRODMIX
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
水晶振動子回路は、水晶振動子メーカーの定義に従って、水晶振動子に適切な容量性負荷がかかるように設計する必要があります。この回路の容量性負荷 CL は、ディスクリート コンデンサ CL1、CL2、およびいくつかの寄生成分から構成されています。水晶振動子回路の部品を WKUP_OSC0_XI および WKUP_OSC0_XO に接続する PCB 信号パターンには、グランド への寄生容量 CPCBXI および CPCBXOがあり、PCB 設計者は各信号パターンの寄生容量を把握する必要があります。WKUP_OSC0 回路およびデバイス パッケージには、グランドへの寄生容量 CPCBXI および CPCBXO があります。ここで、これらの寄生容量の値は、表 6-22 で定義されています。
図 6-23 の負荷コンデンサ CL1 および CL2 は 、次の式が満足されるように選択する必要があります。この式の CL は、水晶振動子のメーカーによって指定された負荷です。
CL = [(CL1 + CPCBXI + CXI) × (CL2 + CPCBXO + CXO)] / [(CL1 + CPCBXI + CXI) + (CL2 + CPCBXO + CXO)]
CL1 と CL2 の値を決定するには、まず、容量性負荷の値 CL に 2 を乗算します。この結果に対して、CPCBXI + CXI の合成値を減算すれば CL1 の値が得られます。また、CPCBXO + CXO の合成値 を減算すれば、CL2 の値が得られます。たとえば、CL = 10pF、CPCBXI = 2.9pF、CXI = 0.5pF、C PCBXO = 3.7pF、CXO = 0.5pF の場合、CL1 = [(2CL) - (CPCBXI + CXI)] = [(2 × 10pF) - 2.9pF - 0.5pF)] = 16.6pF および CL2 = [(2CL) - (CPCBXO + CXO)] = [(2 × 10pF) - 3.7pF - 0.5pF)] = 15.8pF となります。