JAJSDB6B June 2017 – June 2018 AMC1303E0510 , AMC1303E0520 , AMC1303E2510 , AMC1303E2520 , AMC1303M0510 , AMC1303M0520 , AMC1303M2510 , AMC1303M2520
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
AMC1303に実装されている変調器(Figure 43に概念化されているものなど)は、2次、スイッチング・コンデンサ、フィードフォワードΔΣ変調器です。1ビットのデジタル/アナログ・コンバータ(DAC)のアナログ入力電圧VINおよび出力V5が減算され、最初の積分器段の入力でアナログ電圧V1を供給します。最初の積分器の出力は、2番目の積分器段の入力に供給され、出力電圧V3が生成されます。これが入力信号VINおよび最初の積分器の出力V2から減算されます。その結果生成される電圧V4の極性に応じて、コンパレータの出力が変化します。この場合、1ビットDACは、次のクロック・パルス時に、アナログ出力電圧V5を変化させることで応答し、これによって積分器は逆方向へ進行し、積分器の出力の値は入力の平均値を強制的にトラッキングします。
変調器は、量子化ノイズを高い周波数にシフトします。Figure 42を参照してください。このため、デバイスの出力でローパス・デジタル・フィルタを使用すると、総合的な性能が向上します。このフィルタは、高いサンプリング・レートの1ビット・データ・ストリームを、より低いレートでビット数の多いデータ・ワードに変換する(間引き)ためにも使用されます。TIのマイクロコントローラ・ファミリTMS320F2807xおよびTMS320F2837xには、シグマ-デルタ・フィルタ・モジュール(SDFM)と呼ばれる適切な、プログラム可能でハードワイヤードのフィルタ構造が用意されており、AMC1303ファミリで使用するため最適化されています。また、MSP430F677xマイクロコントローラのSD24_Bコンバータには、内蔵のsincフィルタに直接アクセスするパスが用意されているため、マルチチャネルの絶縁電流センシング用のシステム・レベル・ソリューションとなります。別のオプションとして、AMC1210 (4チャネルのデジタルsincフィルタ)などの適切な特定用途向けデバイスも使用できます。または、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)を使用してフィルタを実装することもできます。