JAJSO37A June 2022 – August 2022
PRODUCTION DATA
一部のアプリケーションには、過電流状態を検出するために OUT ピンの状態を継続的に監視できる機能がありません。このアプリケーションの代表例は、システムが正常に機能しているかどうかを確認するために OUT 端子の状態を定期的にポーリングできるだけのシステムです。この種のアプリケーションでデバイスをトランスペアレント・モードに設定した場合、これらの定期的なポーリング・イベントのいずれかの最中に範囲外状態が発生しない限り、OUT ピンの状態変化を見逃す可能性があります。
ラッチ・モードは、特にこれらのアプリケーションに対応することを目的としています。LATCH 端子の電圧を論理 HIGH レベルに設定することで、本デバイスはラッチ・モードに移行します。ラッチ・モードとトランスペアレント・モードの違いは、範囲外イベントが終了した際のアラート出力の応答の仕方です。トランスペアレント・モードでは、入力信号が閾値電圧を下回ると、出力状態はデフォルトの HIGH 設定に戻り、範囲外イベントが終了したことを示します。
ラッチ・モードでは、範囲外状態が検出され OUT ピンが LOW に駆動された場合、入力信号が閾値電圧レベルを下回っても OUT ピンはデフォルトの HIGH レベルには戻りません。このイベントをクリアするには、LATCH 端子を 4μs 以上の間 LOW にプルする必要があります。LATCH ピンを LOW にプルした場合、入力信号が閾値電圧を下回ると、OUT ピンはデフォルトの HIGH レベルに戻れます。LATCH ピンを LOW にプルした際に、入力信号が依然として閾値電圧を超えている場合、OUT 端子は LOW に維持されます。システム・コントローラによって範囲外イベントが検出された場合、LATCH ピンを HIGH に戻すことで本デバイスをラッチ・モードに戻せます。