JAJSO39A June 2022 – August 2022 AMC22C12-Q1
PRODUCTION DATA
AMC22C12-Q1 は、オープン・ドレイン出力とオプションのラッチ機能を備えた絶縁型ウィンドウ・コンパレータです。このウィンドウ・コンパレータはコンパレータ Cmp0 および Cmp1 で構成されます。Cmp0 は正のスレッショルド (VIT+) と入力電圧 (VIN) を比較し、Cmp1 は負のスレッショルド (VIT-) と入力電圧 (VIN) を比較します。VIT+ と VIT- は大きさは同じで符号は逆なので、比較ウィンドウは 0V を中心としています。比較スレッショルドは、内部生成される 100μA のリファレンス電流と 1 つの外付け抵抗で ±20mV~±300mV に調整できます。
入力電圧 (VIN) が比較ウィンドウを外れると、オープン・ドレイン出力はアクティブに Low になります。VIN が低下してウィンドウ内に戻った際の動作は、「オープン・ドレイン・デジタル出力」セクションで説明されているように、LATCH ピンによって決まります。
REF ピンの電圧が VMSEL より高い場合、本デバイスは正のコンパレータ・モードで動作します。このモードは、正電圧を監視するのに特に便利です。負のコンパレータ (Cmp1) がディセーブルされ、正のコンパレータ (Cmp0) のみが機能します。このモードでのリファレンス電圧は最大 2.7V に設定できます。
本デバイスの高電圧側と低電圧側の間のガルバニック絶縁は、SiO2 ベースの容量性絶縁バリア越しにコンパレータの状態を送信することで実現されます。この絶縁バリアは、『ISO72x デジタル・アイソレータの磁界耐性』アプリケーション・レポートに記載されているように、高水準の磁界耐性をサポートします。絶縁バリア越しにデータを送信するために AMC22C12-Q1 が採用しているデジタル変調方式と、絶縁バリアの特性自体により、優れた信頼性と同相過渡耐性が得られます。