JAJSLY6A March 2022 – July 2022 AMC23C10
PRODUCTION DATA
AMC23C10 は、低電圧回路からガルバニック絶縁する必要がある高電圧信号をゼロクロス検出するために特に設計された、オープン・ドレインおよびプッシュプル出力付き絶縁型コンパレータです。本コンパレータは、通常 0V であるリファレンス電圧 (VINN) (INN は GND1 に短絡しています) と入力電圧 (VINP) を比較します。オープン・ドレイン出力は、VINP が VINN を上回るとアクティブに Low になり、VINP が VINN レベルを下回るとハイ・インピーダンス (Hi-Z) に戻ります。プッシュプル出力は、VINP が VINN を上回るとアクティブに High になり、VINP が VINN を下回るとアクティブに Low になります。コンパレータには、VINN を中心とするヒステリシス (VHYS) が組み込まれています。
本デバイスの高電圧側と低電圧側の間のガルバニック絶縁は、SiO2 ベースの強化容量性絶縁バリア越しにコンパレータの状態を送信することで実現されます。この絶縁バリアは、『ISO72x デジタル・アイソレータの磁界耐性』アプリケーション・レポートに記載されているように、高水準の磁界耐性をサポートします。絶縁バリア越しにデータを送信するために AMC23C10 が採用しているデジタル変調方式と、絶縁バリアの特性自体により、優れた信頼性と同相過渡耐性が得られます。