JAJSPD2 march   2023 AMC23C15-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成および機能
  6. 仕様
    1. 6.1  絶対最大定格
    2. 6.2  ESD 定格
    3. 6.3  推奨動作条件
    4. 6.4  熱に関する情報
    5. 6.5  電力定格
    6. 6.6  絶縁仕様
    7. 6.7  安全関連認証
    8. 6.8  安全限界値
    9. 6.9  電気的特性
    10. 6.10 スイッチング特性
    11. 6.11 タイミング図
    12. 6.12 絶縁特性曲線
    13. 6.13 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 アナログ入力
      2. 7.3.2 リファレンス入力
      3. 7.3.3 絶縁チャネルの信号伝送
      4. 7.3.4 オープン・ドレイン・デジタル出力
      5. 7.3.5 パワーアップ動作とパワーダウン動作
      6. 7.3.6 VDD1 のブラウンアウトおよび電源喪失時の動作
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 過電流および短絡電流の検出
        1. 8.2.1.1 設計要件
        2. 8.2.1.2 詳細な設計手順
      2. 8.2.2 アプリケーション曲線
    3. 8.3 設計のベスト・プラクティス
    4. 8.4 電源に関する推奨事項
    5. 8.5 レイアウト
      1. 8.5.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.5.2 レイアウト例
  9. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントのサポート
      1. 9.1.1 関連資料
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  10. 10メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

過電流および短絡電流の検出

高速な過電流および短絡電流の検出は、サーキット・ブレーカとソリッド・ステート・リレー (SSR) における一般的な要件で、図 8-1 に示すように単一の AMC23C15 -Q1 絶縁ウィンドウ・コンパレータを使用して実装できます。

GUID-20221221-SS0I-LCNT-ZSFQ-QNBBSMDQVDRS-low.svg 図 8-1 AMC23C15 -Q1 による過電流および短絡の検出

SSR の 2 つのバック・ツー・バック NMOS パワー・スイッチと直列に接続されたシャント抵抗 (RSHUNT) を流れる負荷電流によって電圧降下が発生し、この電圧降下は AMC23C15 -Q1 によって検出されます。この電圧は、過電流検出の可変スレッショルド、および短絡検出の 60mV の固定スレッショルドとそれぞれ比較されます。センス電圧は、電流の方向に応じ、絶縁型コンパレータのグランド・リファレンス電圧である VSSS に対して正または負になります。過電流検出のトリップ・スレッショルドの絶対値は、外付け抵抗 R1 によって設定されます。短絡検出のトリップ・スレッショルドは、60mV の内部リファレンス電圧によって固定されています。過電流状態は OUT1 で通知され、短絡状態は OUT2 で通知されます。SSR の詳細な説明およびリファレンス・デザインについては、www.ti.com/ja-jp でダウンロードできるソリッド・ステート・リレーの過電流および過熱保護のリファレンス・デザイン設計ガイドを参照してください。

図 8-1 に示すように、AMC23C15 -Q1 の内蔵 LDO により、ハイサイド電源入力 (VDD1) を絶縁型スイッチ・ドライバ TPSI3050-Q1 によって生成される VDDM 電源に直接接続できます。絶縁型コンパレータのハイサイドに電力を供給するために追加の絶縁電源またはレギュレータは必要ありません。そのため、このソリューションはスペース効率とコスト効率に非常に優れています。短い応答時間と優れた同相過渡耐性 (CMTI) を備えた AMC23C15 -Q1 を使うと、ノイズの多い環境でも信頼性と精度の高い動作を実現できます。