JAJSPD2 march 2023 AMC23C15-Q1
PRODUCTION DATA
AMC23C15 -Q1 は、オープン・ドレイン出力を備えたデュアル絶縁型ウィンドウ・コンパレータです。ウィンドウ・コンパレータ 1 はコンパレータ Cmp0 および Cmp1 で構成され、ウィンドウ・コンパレータ 2 は Cmp2 および Cmp3 で構成されます。Cmp0 と Cmp2 はそれぞれの正のスレッショルド (VIT+) と入力電圧 (VIN) を比較し、Cmp1 と Cmp3 はそれぞれの負のスレッショルド (VIT-) と入力電圧 (VIN) を比較します。各 VIT+ および VIT- のスレッショルドは、大きさは同じで符号は逆なので、どちらのウィンドウ・コンパレータも 0V を中心とするウィンドウを持っています。ウィンドウ・コンパレータ 2 は ±60mV の固定スレッショルドを持っています。ウィンドウ・コンパレータ 1 は、内部生成される 100μA のリファレンス電流と 1 つの外付け抵抗で調整できる ±5mV~±300mV のスレッショルドを持っています。
入力電圧 (VIN) がそれぞれの比較ウィンドウを外れると、オープン・ドレイン出力はアクティブに Low になります。その他の場合、ハイ・インピーダンス状態になります。
REF ピンの電圧が VMSEL より高い場合、本デバイスは正のコンパレータ・モードで動作します。このモードは、正電圧電源を監視するのに特に便利です。負のコンパレータ (Cmp1、Cmp3) がどちらもディセーブルされ、正のコンパレータ (Cmp0、Cmp2) のみが機能します。このモードでのリファレンス電圧は最大 2.7V に設定できます。
本デバイスの高電圧側と低電圧側の間のガルバニック絶縁は、SiO2 ベースの強化容量性絶縁バリア越しにコンパレータの状態を送信することで実現されます。この絶縁バリアは、『ISO72x デジタル・アイソレータの磁界耐性』アプリケーション・レポートに記載されているように、高水準の磁界耐性をサポートします。絶縁バリア越しにデータを送信するために AMC23C15 -Q1 が採用しているデジタル変調方式と、絶縁バリアの特性自体により、優れた信頼性と同相過渡耐性が得られます。