JAJSFW4B July 2017 – November 2018 ATL431LI , ATL432LI
PRODUCTION DATA.
ATL431LIは、リファレンス・ピンと仮想内部ピンの電圧差に基づいてシンク電流を出力する、内部基準電圧付きアンプで構成されています。このシンク電流は、上記回路図(Figure 21)に示す内部ダーリントン・ペアにより生成されます。このデバイスが最大電流15mAをシンクできるように、ダーリントン・ペアを使用しています。
十分な電圧ヘッドルーム(2.5V以上)とカソード電流(IKA)で動作させた場合、ATL431LIはリファレンス・ピンの電圧を2.5Vに強制します。しかし、リファレンス・ピンは0.4µA以上のIREFを必要とするため、フローティングにしておくことはできません(仕様を参照)。これは、リファレンス・ピンを駆動することで、内部のnpnにベース電流が供給され、初めて正常に動作するためです。
カソード・ピンとリファレンス・ピンから帰還をかけた場合、ATL431LIはツェナー・ダイオードのように機能し、カソードに供給される電流に応じて定電圧に安定化します。これは、内蔵アンプと基準電圧が正常動作領域に入るためです。ATL431LIを開ループ、サーボ、またはエラー・アンプに使用する場合も、ATL431LIが正常な線形領域に入り、十分なゲインが得られるように、上記の帰還で必要とされたのと同量の電流を印加する必要があります。
多くのリニア・レギュレータとは異なり、カソードとアノードの間に出力コンデンサがなくとも、ATL431LIは内部的に補償されます。しかし、出力コンデンサを使用する必要がある場合、適切なコンデンサの選択に役立つ指針としてFigure 13を使い、安定性を維持できます。