JAJSFW4B July 2017 – November 2018 ATL431LI , ATL432LI
PRODUCTION DATA.
Figure 29 に、帰還ネットワークの概略回路図を示します。システムのスタンバイIqは、ATL431LIのバイアス経路と抵抗帰還経路という2つの経路で決まります。所定の設計要件により、帰還ネットワークを流れる総電流は2mAを超えることができません。
設計目標は、Iminを最大限に活かしてATL431LIのIKAを設定することです。ATL431LIの利点はIminが80µAと小さいことであり、これにより標準的なTL431LIに比べて、最大負荷条件時のIKAを小さく抑えることができます。このため、システム負荷の変動に伴うIKAの動的変化に起因して、最大負荷時よりも高くなる無負荷時のIKAを小さくすることができます。無負荷時のIKAであるIOPTNLは、バイアス抵抗であるRsの値に依存します。Rsは用途によって非常に異なり、Equation 2に示すように無負荷時のオプトカプラのCTR、電圧、電流などの変数で決まります。CTRの高いオプトカプラを使用することで、IOPTNLの値を1.5mAまで下げ、電力損失30mWを実現できます。