JAJSKU9B December 2022 – February 2024 BQ25628 , BQ25629
PRODUCTION DATA
BQ25628 は、デフォルトの入力電流制限値を設定するための ILIM ピンと、サーミスタのバイアスを制御するための TS_BIAS ピンを備えています。BQ25629 は、標準の USB ホスト ポート、USB 充電ポートなど、幅広い入力ソースをサポートしています。本デバイスは、入力の電流および電圧レギュレーションに関する USB 2.0 および USB 3.0 の電源仕様に準拠しており、USB On-the-Go (OTG) 動作における最大 2.0A の電源定格仕様を満たしています。
パワー パス管理により、システムはバッテリ電圧より少し高くなるように、かつプログラム可能な最低システム電圧より低くならないようにレギュレートされます。この機能により、システムはバッテリが完全に消耗したとき、または取り外したときでも、動作を継続できます。入力の電流または電圧が制限値に達すると、パワー パス管理機能が自動的に充電電流を低下させます。システム負荷が引き続き増大すると、バッテリは放電を開始し、システムの電力要件が満たされるまで放電を続けます。この補助モードにより入力ソースの過負荷を防止します。
BQ25628 および BQ25629 は、アダプタから直接、またはバッテリから (昇圧またはバイパス OTG モードを使用して)、PMID に接続されたアクセサリに電力を供給します。昇圧 OTG では、コンバータ内の昇圧動作を通じて、バッテリからレギュレートされた電圧を PMID 側に供給します。バイパス OTG は、バッテリから PMID への直接パスを提供し、最高の効率を実現します。BQ25628 および BQ25629 は、アダプタが取り外された際に自動的に昇圧 OTG モードに移行させ、アダプタが取り付けられた際には順方向充電に復帰させることが可能です。このいずれかの構成により、ホストの介入なしで PMID に電力を供給します。順方向充電、昇圧 OTG、バイパス OTG では、PMID_GD 信号は、PMID の電圧と電流が許容範囲内であることを示します。範囲外の電圧または電流が検出された場合は、接続されているアクセサリを PMID から切断することで、PMID_GD を使用して外部 PMOS FET を駆動し、これらのアクセサリを保護できます。
BQ25628および BQ25629 は、ホストによる制御なしで、充電サイクルの開始から完了までを実行できます。バッテリ電圧を検知することで、本デバイスは 4 種類の段階 (トリクル充電、予備充電、定電流 (CC) 充電、定電圧 (CV) 充電) でバッテリを充電します。充電サイクルの終わりに、充電電流があらかじめ設定されたスレッショルドを下回り、かつバッテリ電圧が再充電スレッショルドを上回ると、充電器は自動的に処理を終了します。終了は、TS ピンの全温度範囲でサポートされています。
BQ25628および BQ25629 は、負温度係数サーミスタによるバッテリの監視、充電安全タイマ、過電圧および過電流保護など、バッテリ充電とシステム運用のための多様な安全機能を備えています。接合部温度がプログラム可能なスレッショルド値を超えると、サーマル レギュレーションにより充電電流が低下します。STAT 出力は、充電状態と任意のフォルト状態を通知します。その他の安全機能としては、充電モードと OTG 昇圧モードでのバッテリ温度センシング、サーマル シャットダウン、入力 UVLO および過電圧保護も装備しています。INT 出力は、フォルトの発生とステータスの変化をホストに通知します。
BQ25628および BQ25629 は 18 ピン、2.5mm × 3.0mm の WQFN パッケージで供給されます。