JAJSP77A November 2019 – August 2020 BQ79600-Q1
PRODUCTION DATA
ブリッジ・デバイスにのみ適用される SPI COMM CLEAR は、FIFO のクリアと SPI モジュールのリセットに使用されます。
SPI COMM CLEAR は、応答を送信している BQ79600-Q1 を停止させますが、BQ79600-Q1 に応答データを送り返しているスタック・デバイスを停止させることはできません。それでもホストがデバイスと通信できない場合、最終的にホストは、SHUTDOWN ピングとそれに続く WAKE ピングを使ってデバイスを再起動できます。デバイスは、ACTIVE での COMM CLEAR にのみ応答します。以下の場合に、SPI COMM CLEAR コマンドを使います。
SPI COMM CLEAR は、「nCS を Low に切り替え、8 ビットの「0」、nCS を High に切り替え」(図 7-18 を参照) として厳密に定義されています。COMM CLEAR を送っている間、nCS は Low を維持する必要があります。nCS が High になる前に MOSI ピンで追加データが検出された場合、[COMCLR_ERR] ビットがセットされ、デバイスは不正な形式の COMM CLEAR を無視します。正しい形式の COMM CLEAR は [COMMCLR_DET] のみをトリガします。COMM CLEAR が使われた場合、COMM CLEAR は DEBUG_SPI_FRAME の [TR_SOF] (ローカル・データの送信中)、[RC_SOF] (部分的データの受信中)、[TS_WAIT] (デイジー・チェーン・データの送信中) をトリガする可能性があります。