高性能 Arm® Cortex®-M4 プロセッサは、最小限のメモリ実装、少ピン構成、低消費電力の要求を満たす低コストのプラットフォームを提供する一方、極めて優れた計算性能と、割り込みに対する並外れたシステム応答性能を備えています。
- 低レイテンシで割り込みを処理する Cortex®-M4 コアは、以下の特長を備えています。
- 組込みアプリケーション用に最適化された 32 ビット Arm®Thumb® 命令セット
- ハンドラ・モードとスレッド・モード
- 開始および終了時のプロセッサ状態の自動保存および復元による低レイテンシの割り込み処理
- ARMv6 非整列アクセスのサポート
- ネスト型ベクタ割り込みコントローラ (NVIC) は、低レイテンシの割り込み処理を実現するためプロセッサ・コアと密統合されています。NVIC の主な特長を以下に示します。
- 3~8 に設定可能な優先度ビット
- 割り込みの動的優先度設定
- プリエンプティブ割り込みレベルとノンプリエンプティブ割り込みレベルを選択できるようにする優先度のグループ化
- 割り込みのテール・チェーンと後着をサポートしているため、割り込み間の状態保存および復元のオーバーヘッドなしで、バックツーバック割り込み処理が可能
- 命令のオーバーヘッドなしで、プロセッサの状態を割り込み開始時に自動的に保存し、割り込み終了時に自動的に復元
- 超低消費電力スリープ・モードをサポートするウェイクアップ割り込みコントローラ (WIC)
- バス・インターフェイス:
- AHB-Lite インターフェイス:システム・バス・インターフェイス (AHB:Advanced High-performance Bus)
- メモリと、アトミックなビットバンド書き込みおよび読み出し動作を含む一部の周辺モジュールのビットバンドをサポート
- 低コストのデバッグ・ソリューション:
- システム内のすべてのメモリとレジスタへのデバッグ・アクセス (例:メモリ・マップド・デバイスへのアクセス、コアが停止したときの内部コア・レジスタへのアクセス、デバッグ制御レジスタへのアクセス (SYSRESETn がアサートされている間を含む))
- シリアル・ワイヤ・デバッグ・ポート (SW-DP) またはシリアル・ワイヤ JTAG デバッグ ポート (SWJ-DP) のデバッグ・アクセス
- ブレークポイントとコード・パッチを実装するためのフラッシュ・パッチ / ブレークポイント (FPB) ユニット