JAJSUV5A June 2024 – August 2024 DLPA3085
PRODUCTION DATA
測定システム (図 6-18) は、内部および外部ノードを検出し、内蔵された AFE コンパレータによってデジタルに変換するように設計されています。このコンパレータの基準信号 ACMPR_REF は、DLPC から送られる PWM 信号をローパス フィルタ処理したものです。幅広い入力信号に対応するため、3 つのゲイン設定 (1x、9.5x、18x) を備えた可変ゲイン アンプ (VGA) が追加されています。VGA の最大入力電圧は 1.5V です。ただし、内部電圧の一部は VGA で処理するには大きすぎるため、先に分圧されます。
システム入力電圧 SYSPWR は、MUX の SYSPWR/xx 入力を選択することで測定できます。システム入力電圧を MUX に供給する前に、電圧を分圧する必要があります。これは、可変ゲイン アンプ (VGA) の処理できる電圧が最大 1.5V であるのに対して、システム電圧は最大 20V に達する可能性があるためです。分圧は DLPA3085 の内部で行われます。分圧係数の選択 (VIN 分圧係数) は、照明ドライバの AUTO_LED_TURN_OFF 機能と組み合わされます。
LED 電圧は、LED のコモン アノードでも、各 LED のカソードを個別にでも、測定して監視できます。LED アノード電圧 (VLED)は、照明ドライバのフィードバック ピン (ILLUM_A_FB) を検出することで測定されます。SYSPWR と同様に、LED アノード電圧を分圧してから、MUX に供給する必要があります。分圧係数は、照明ドライバの過電圧フォルト レベルと組み合わされます。カソード電圧 CH1、2、3_SWITCH は、分圧係数なしで MUX に直接供給されます。
LED 電流は、検出抵抗 RLIM の値と、抵抗の両端の電圧がわかれば決定できます。センス抵抗の上側の電圧は、MUX 入力 RLIM_K1 によって測定できます。抵抗の下側は GND に接続されています。
VOTS は、オンチップ温度センサに接続されています。この電圧は、チップの接合部温度を測定するものです。温度 (°C) = 300 × VOTS (V) - 270。
LABB は、Local Area Brightness Boost を略した機能です。LABB は、適切なコントラストと彩度を維持しながら、局所的に輝度を上げます。この機能に必要なセンサは、ピン ACMPR_IN_LABB に接続する必要があります。
ACMPR_IN_1、2、3 では、温度センサなどからの外部信号を測定できます。入力電圧が 1.5V を超えないようにしてください。