JAJSLO8C December 2020 – November 2022 DP83TG720R-Q1
PRODUCTION DATA
シリアル・マネージメント・インターフェイスを使うことで、ステータス情報と構成のために使われている DP83TG720R-Q1 の内部レジスタ空間にアクセスできます。SMI は IEEE 802.3 の 22 項に適合しています。実装されているレジスタ・セットは、IEEE 802.3 に必要なレジスタと、DP83TG720R-Q1 の可視性と制御性を高めるためのその他のレジスタで構成されています。
SMI には、管理クロック (MDC) と、管理入力および出力データ・ピン (MDIO) が含まれます。MDC は、ステーション (STA) とも呼ばれる外部管理エンティティによって供給されます。MDC は連続的である必要はなく、バスがアイドル状態の場合、外部管理エンティティがオフにすることもできます。
MDIO の信号は外部管理エンティティと PHY から供給されます。MDIO ピンのデータは、MDC の立ち上がりエッジでラッチされます。MDIO ピンにはプルアップ抵抗 (2.2kΩ) が必要であり、それによってアイドルおよびターンアラウンド時に MDIO は High にプルされます。
最大 9 つの DP83TG720R-Q1 PHY が共通の SMI バスを共有できます。PHY を区別するため、3 ビット・アドレスを使います。電源投入時のリセット中に、DP83TG720R-Q1 はそのアドレスを判断するため PHY_AD 構成ピンをラッチします。
管理エンティティは、電源投入時のリセットの後の最初のサイクルで SMI トランザクションを開始してはなりません。有効な動作を維持するため、ハード・リセットがデアサートされた後、少なくとも 1 MDC サイクルの間、SMI バスは非アクティブのままである必要があります。通常の MDIO トランザクションでは、管理フレームのレジスタ・アドレス・フィールドからレジスタ・アドレスが直接取り込まれるため、32 の 16 ビット・レジスタ (IEEE 802.3 で定義されたレジスタとベンダ固有のレジスタを含む) に直接アクセスできます。データ・フィールドは、読み出しと書き込みの両方に使用されます。スタート・コードは <01> パターンで示されます。このパターンにより、MDIO ラインはデフォルトのアイドル・ライン状態から必ず遷移します。ターンアラウンドは、レジスタ・アドレス・フィールドとデータ・フィールドの間に挿入されたアイドル・ビット期間として定義されます。読み出しトランザクション中の競合を避けるため、ターンアラウンドの先頭ビットの間、デバイスは MDIO 信号をアクティブに駆動できません。アドレス指定された DP83TG720R-Q1 は、2 番目のビットのターンアラウンドの間 MDIO を 0 で駆動し、その後に必要なデータを送信します。
書き込みトランザクションの場合、ステーション管理エンティティはアドレス指定された DP83TG720R-Q1 にデータを書き込みます。そのため、MDIO ターンアラウンドは不要です。ターンアラウンド期間には、管理エンティティによって <10> が挿入されます。
SMI プロトコル | <アイドル> <スタート> <オペ・コード> <デバイス・アドレス> <レジスタ・アドレス> <ターンアラウンド> <データ> <アイドル> |
---|---|
読み出し動作 | <アイドル><01><10><AAAAA><RRRRR><Z0><XXXX XXXX XXXX XXXX><アイドル> |
書き込み動作 | <アイドル><01><01><AAAAA><RRRRR><10><XXXX XXXX XXXX XXXX><アイドル> |