PVDD ピンの電源電圧が VPVDD_OV スレッショルドを tPVDD_OV_DG 時間より長い時間超えると、DRV8106-Q1 は PVDD 過電圧状態を検出し、PVDD_OV_MODE レジスタ設定に従い、動作を行います。過電圧スレッショルドとグリッチ除去時間は、PVDD_OV_LVL および PVDD_OV_DG レジスタ設定により調整できます。
SPI デバイス・バリアントでは、PVDD 過電圧監視が PVDD_OV_MODE レジスタ設定により、4 つの異なるモードで応答し、回復できます。
- ラッチ・フォルト・モード:過電圧状態の検出後、ゲート・ドライバ・プルダウンはイネーブルになり、nFAULT ピン、FAULT レジスタ・ビット、および PVDD_OV レジスタ・ビットがアサートされます。過電圧状態の解消後、CLR_FLT が発行されるまではフォルト状態はラッチされたままです。
- 自動回復モード:過電圧状態の検出後、ゲート・ドライバ・プルダウンはイネーブルになり、nFAULT ピン、FAULT レジスタ・ビット、および PVDD_OV レジスタ・ビットがアサートされます。過電圧状態が解消されると、nFAULT ピンと FAULT レジスタのビットが自動的にクリアされ、ドライバが自動的に再びイネーブルになります。PVDD_OV レジスタ・ビットは、CLR_FLT が発行されるまでラッチされたままです。
- 警告レポートのみモード:PVDD 過電圧状態は、WARN および PVDD_OV レジスタ・ビット内で通知されます。デバイスは一切対応を行いません。CLR_FLT が発行されるまで、警告はラッチされたままです。
- ディセーブル・モード:PVDD 過電圧監視はディセーブルとなり、応答や通知を行いません。
H/W デバイス・バリアントでは、PVDD 過電圧監視はディセーブルになっています。