JAJSKG5B February 2020 – August 2021 DRV8220
PRODUCTION DATA
DRV8220 は低消費電力のスリープ・モードをサポートし、ドライバがアクティブでないときに VM からの消費電流を低減します。低消費電力スリープ・モードでは、デバイスは IVMQ で表される最小電流を消費します。DSG パッケージで低消費電力スリープ・モードに移行するには自動スリープと、nSLEEP ピンを使用する方法の 2 つがあります。低消費電力スリープ・モードに移行する方法を 表 8-8 に示します。DRL パッケージのバリアントは、自動スリープ・モードのみをサポートしています。
バリアント | 入力ピンの状態 | OUT1 | OUT2 | 概要 |
---|---|---|---|---|
DRL | IN1 = IN2 = 0 | Hi-Z | Hi-Z | PWM インターフェイスの自動スリープ:この状態に移行すると、出力はディセーブルされます。デバイスはアクティブ・モードで tSLEEP だけ維持されてから、低消費電力モードに移行します。 |
DSG | MODE = 0、IN1 = IN2 = 0 | Hi-Z | Hi-Z | |
MODE = 1、EN = 0 | L → Hi-Z | L → Hi-Z | PH/EN インターフェイスの自動スリープ:この状態に移行すると、ローサイド FET がオンになり、両方の出力がブレーキ・モードに移行します。デバイスは tSLEEP だけこの状態に維持されてから、低消費電力モードに移行します。低消費電力モードに移行すると、出力はディセーブルされます。 | |
nSLEEP = 0 | Hi-Z | Hi-Z | スリープ・ピン:nSLEEP ピンが Low になると、出力はディセーブルされ、デバイスは直ちに低消費電力スリープ・モードに移行します。 |
デバイスは、入力ピンが表 8-8 に示されている以外の状態に移行すると、アクティブ・モードに復帰します。デバイスを自動スリープ・モードからウェークアップするには、PWM 入力信号を受け取る前に、INx ピンまたは EN ピンを (MODE の状態とパッケージのバリアントに応じて) tWAKE より長い時間 High にアサートする必要があります。nSLEEP ピンを使用するとき、nSLEEP は tWAKE より長い時間 High にアサートされる必要があります。また、INx や EN ピンが自動スリープ状態であってはいけません。
DSG パッケージの場合、PWM または PH/EN インターフェイス・モードで自動スリープを使用するならば、nSLEEP ピンをロジック電源レールに接続することを推奨します。マイコンが nSLEEP を制御するアプリケーションでは、VM > VUVLO の間、nSLEEP がフローティングでないことを設計で保証する必要があります。この状態になると、MODE、IN1/PH、IN2/EN ピンの状態によっては、予期しない出力が発生することがあります。システムでこの状態が発生する可能性がある場合は、nSLEEP に 100kΩ のプルダウン抵抗を使用することを推奨します。