JAJSNT6C December 2021 – August 2022 DRV8243-Q1
PRODUCTION DATA
このデバイスには電流センシング機能が内蔵されており、負荷電流レギュレーションに使用できる比例アナログ電流が IPROPI ピンに出力されます。これにより、外部センス抵抗やセンス回路が不要になり、システムのサイズ、コスト、複雑さを低減できます。
このデバイスは、シャントレスのハイサイド電流ミラー・トポロジを使用して負荷電流を検出します。検出できるのは、ハイサイド FETが完全にオンになっているとき (リニア・モード)、VM → OUTx → 負荷という経路でハイサイド FETを流れる単方向ハイサイド電流だけです。IPROPI ピンは、このセンス電流に比例したアナログ電流を AIPROPI でスケーリングして、次のように出力します。
IIPROPI = (IHS1 + IHS2) / AIPROPI
比例電圧 VIPROPI を生成するには、外付け抵抗 (RIPROPI) を介して IPROPI ピンをグランドに接続する必要があります。これにより、A/D コンバータ (ADC) を使って、RIPROPI 抵抗両端の電圧降下として負荷電流を測定できます。そのアプリケーションで想定される負荷電流に基づいて RIPROPI 抵抗の値を決められるので、さまざまなコントローラ ADC を利用できます。
IPROPI で示される電流は、VM から OUTx ピンを通って流出する電流の合計です。これは、以下のことを意味します。