JAJSD42B February 2017 – December 2017 DRV8320 , DRV8320R , DRV8323 , DRV8323R
PRODUCTION DATA.
LMR16006デバイスには、低出力容量の電源設計において、出力障害状態や強い無負荷過渡事象からの回復時に発生する電圧オーバーシュートを最小限に抑える、過電圧過渡保護(OVTP)回路が組み込まれています。例えば、電源出力が過負荷となった場合、エラー・アンプによって実際の出力電圧が内部基準電圧と比較されます。FBピンの電圧が内部基準電圧よりも一定時間にわたって低くなった場合は、エラー・アンプの出力が高電圧にクランプされるため、最大出力電流が要求されます。この状態が解消されると、レギュレータの出力が上昇し、エラー・アンプの出力は定常状態のデューティ・サイクルに遷移します。一部のアプリケーションでは、電源の出力電圧がエラー・アンプの出力よりも速く応答する場合があり、出力のオーバーシュートにつながる可能性があります。OVTP機能では、FBピンの電圧を内部電圧リファレンスの108%であるOVTPスレッショルドと比較する回路を実装することにより、値の小さい出力コンデンサの使用時に出力のオーバーシュートを最小限に抑えます。FBピンの電圧がOVTPスレッショルドより高い場合は、ハイサイドMOSFETがディスエーブルになり、出力に電流が流れるのを防いで、出力オーバーシュートを抑えます。FB電圧がOVTPスレッショルドを下回ると、次のクロック・サイクルでハイサイドMOSFETをオンにできます。