JAJSJP6B August 2018 – August 2021 DRV8350F , DRV8353F
PRODUCTION DATA
MOSFET 過電流状態は、外部 MOSFET RDS(on) での VDS 電圧降下を監視することによって検出されます。イネーブル状態の MOSFET での電圧が、VVDS_OCP スレッショルドを tOCP_DEG デグリッチ時間より長い時間にわたって上回った場合は、VDS_OCP イベントが認識され、OCP_MODE に基づく処置が実行されます。ハードウェア・インターフェイス・デバイスでは、VVDS_OCP スレッショルドは VDS ピンによって設定され、tOCP_DEG は 4µs に固定され、OCP_MODE は 8ms の自動リトライ用に設定されますが、VDS ピンを DVDD に接続することでディスエーブルにできます。SPI デバイスでは、VVDS_OCP スレッショルドは VDS_LVL SPI レジスタによって設定され、tOCP_DEG は OCP_DEG SPI レジスタによって設定され、OCP_MODE ビットは 4 種類のモード(VDS ラッチ・シャットダウン、VDS 自動リトライ、VDS 通知のみ、VDS ディスエーブル) で動作できます。
MOSFET VDS 過電流保護は、デフォルトではサイクル単位 (CBC) モードで動作します。SPI デバイス・バリアントでは、SPI レジスタを使ってこの機能を無効化できます。サイクル単位 (CBC) モードの場合、PWM 入力の新しい立ち上がりエッジにより、既存の過電流フォルトがクリアされます。
また SPI デバイスでは、OCP_ACT レジスタを設定することで、VDS_OCP の過電流応答を連鎖シャットダウン・モードと個別シャットダウン・モードに切り替えることができます。OCP_ACT が 0 の場合、VDS_OCP フォルトはそれが発生したハーフ・ブリッジにのみ影響します。OCP_ACT が 1 の場合、いずれかのハーフブリッジの VDS_OCP フォルトに 3 つのハーフブリッジのすべてが応答します。OCP_ACT はデフォルトで 0 (個別シャットダウン・モード) に設定されています。