JAJSJP6B August 2018 – August 2021 DRV8350F , DRV8353F
PRODUCTION DATA
このアプリケーション例では、本デバイスはシングル電源で動作するように構成されています。この構成では、DRV835xF に必要な電源は 1 つのみで済みますが、内部消費電力が増加するというトレードオフがあります。以下の例で、接合部温度を推定します。
Equation5 を使って、「MOSFET ゲート電荷は 78nC、3 つのハイサイド MOSFET と 3 つのローサイド MOSFET がすべてがスイッチングする、スイッチング周波数は 45kHz」という条件で IVCP と IVGLS の値を計算します。
Equation20、Equation21、Equation22、Equation23 を使って、「VVM = VVDRAIN = VVIN = 48V、IVM = 9.5mA、IVCP = 10.5mA、IVGLS = 10.5mA」という条件で Ptot の値を計算します。
最後に、動作中の本デバイスの接合部温度を推定するため、Equation24 を使って TAmax = 60℃、RθJA = 26.1℃/W (RTA パッケージ)、Ptot = 2.054W の場合の TJmax の値を計算します。繰り返しますが、RθJA は実際のアプリケーションで使用される PCB 設計に大きく依存することと、RθJA を検証する必要があることに注意します。従来および最新の熱評価基準の詳細については、『半導体および IC パッケージの熱評価基準』アプリケーション・レポートを参照してください。
この例に示すように、本デバイスは動作制限内にありますが、ほぼ最大動作接合部温度で動作しています。本デバイスの消費電力を適切に管理するため、シングル電源構成では設計に注意を払う必要があります。