JAJSJP6B August 2018 – August 2021 DRV8350F , DRV8353F
PRODUCTION DATA
温度に対する DC オフセットおよびドリフトを最小限に抑えるため、DC 較正モードが備わっており、SPI レジスタ (CSA_CAL_X) によって有効にできます。このオプションは、ハードウェア・インターフェイス・デバイスでは利用できません。較正設定を有効にすると、アンプの入力は短絡され、負荷は切り離されます。DC 較正はいつでも実行できます (ハーフブリッジの動作中でも実行できます)。最善の結果が得られるように、スイッチング・オフ期間中に DC 較正を行うことで、アンプへのノイズの影響の可能性を減らします。較正モードの図を以下に示します。CSA_CAL_X ビットをセットすると、対応するアンプが較正モードに移行します。
SPI デバイス・バージョンが備える手動較正方法に加えて、DRV835xF ファミリは、起動後と実行中のアンプの入力オフセットを最小化するため、ハードウェアと SPI の両方のデバイス・バージョンで自動較正機能を備えており、温度とデバイスのばらつきに対応しています。
ハードウェアと SPI の両方のデバイス・オプションで、自動較正はデバイス起動時に自動的に行われます。起動時の自動較正は、VREF ピンが最小動作 VREF 電圧と交差した直後に開始します。VREF ピン電圧が最小 VREF 動作電圧と交差した後、起動時の自動較正ルーチンが完了するのに 50us を許容する必要があります。自動較正は、アンプの調整ルーチンを実行してアンプの入力オフセットを最小化することで機能します。この後、アンプは通常動作の準備が整います。
SPI デバイス・オプションの場合、AUTO_CAL レジスタ設定を有効にすることで、実行中に自動較正を再度実行できます。その後、自動較正ルーチンを再実行するために、対応する CSA_CAL_X レジスタ設定を使って自動較正を命令できます。自動較正中、較正ルーチンの精度を向上させるため、すべてのアンプは最大ゲイン設定に構成されます。