JAJSKG2B June 2020 – May 2022 DRV8436
PRODUCTION DATA
PWM 電流チョッピング中、PWM 電流チョッピング・スレッショルドに達するまで H ブリッジはモータ巻線を駆動します。図 7-7 の項目 1 に、これを示します。
チョッピング電流スレッショルドに達した後、H ブリッジは 2 種類の状態 (高速減衰または低速減衰) で動作できます。高速減衰モードでは、PWM チョッピング電流スレッショルドに達すると、巻線電流が逆方向に流れるように H ブリッジは状態を反転させます。図 7-7 の項目 2 に、高速減衰モードを示します。低速減衰モードでは、ブリッジの両方のローサイド FET をオンにすることで巻線電流を再循環させます。図 7-7 の項目 3 に、これを示します。
DRV8436 の減衰モードは DECAY0 ピンと DECAY1 ピンで選択されます (表 7-6 を参照)。この減衰モードは、実行中に変更できます。
DECAY0 | DECAY1 | 増加ステップ | 減少ステップ |
---|---|---|---|
0 | 0 | スマート・チューン・ダイナミック・ディケイ | スマート・チューン・ダイナミック・ディケイ |
0 | 1 | スマート・チューン・リップル・コントロール | スマート・チューン・リップル・コントロール |
1 | 0 | 混合減衰:30% 高速 | 混合減衰:30% 高速 |
1 | 1 | 低速減衰 | 混合減衰:30% 高速 |
ハイ・インピーダンス | 0 | 混合減衰:60% 高速 | 混合減衰:60% 高速 |
ハイ・インピーダンス | 1 | 低速減衰 | 低速減衰 |
図 7-8 に、電流の増減を定義します。低速混合減衰モードの場合、電流増加ステップ中は低速減衰モードに設定され、電流減少ステップ中は混合減衰モードに設定されます。フルステップ動作および非真円 1/2 ステップ動作では、減少ステップに対応する減衰モードが常に使用されます。