JAJSFL8C July 2018 – December 2023 DRV8847
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
モータ巻線に流れる電流は、固定されたオフ時間 PWM 電流レギュレーション回路によって制御されます。ブラシ付き DC モーターでは、モーターのストール電流 (スタートアップ電流でもある) を制限するために電流レギュレーションを使用できます。
電流レギュレーションは次のように動作します。H ブリッジをイネーブルにすると、現在の電源電圧および巻線のインダクタンスに応じた速度で、巻線を流れる電流が増加します。電流が電流トリップ スレッショルドに達すると、ブリッジは次の PWM サイクルを開始する前の tOFF 時間、電流をディスエーブルします。
電流がイネーブルになった直後、ISENxx ピンの電圧がしばらくの間 (tBLANK) 無視されてから、電流センス回路がイネーブルになります。このブランキング時間は、PWM サイクルの最小オン時間も設定するものです。
PWM トリップ電流 ITRIP は、xISEN ピンに接続された電流センス抵抗の両端の電圧を基準電圧と比較するコンパレータによって設定されます。この基準電圧 (VTRIP) はオンチップで生成され、電流トリップ レベルを決定します。
巻線のフルスケールのトリップ電流は、式 1 に示すように計算されます。
ここで、
たとえば、VTRIP 電圧が 150mV で、センス抵抗の値が 150mΩ の場合、フルスケールのトリップ電流は 1A (150mV / (150 mΩ) = 1A) になります。
電流制御が必要ない場合は、ISENxx ピンをグランドに直接接続してください。