JAJSFL8C July 2018 – December 2023 DRV8847
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
PWM 電流のトリップ動作中、電流レギュレーションのトリップ スレッショルドに達するまで、H ブリッジはモータ巻線を流れる電流を駆動します。トリップ電流スレッショルドに達すると、駆動電流は遮断されますが、モーターは誘導性であるため、電流はしばらくは流れ続けなければなりません。この連続的な電流の流れを、再循環電流と呼びます。混合減衰では、高速減衰および低速減衰を使用して電流リップルを最適化することで、より優れた電流レギュレーションが可能になります。
混合減衰では、高速減衰モードと低速減衰モードが組み合わされています。高速減衰モードでは、対向する FET の逆並列ダイオードが導通して電流の減衰を速めます (図 7-12 のケース 2 を参照)。低速減衰モードでは、ブリッジ内の両方のローサイド FET をイネーブルにすることで、巻線電流を再循環させます (図 7-12 のケース 3 を参照)。混合減衰は高速減衰から始まり、低速減衰に移行します。DRV8847 デバイスでは、図 7-13 に示すように、混合減衰の割合は、25% の高速減衰と 75% の低速減衰となっています。
電流レギュレーション方式は 1 つのセンス抵抗を使用するため、「独立ブリッジ インターフェイス」で使用される場合でも、常に 2 つのハーフ ブリッジに対して機能します。独立したハーフ ブリッジを使用する負荷には、電流レギュレーションを使用しないことを推奨します。