JAJSHE6A October 2018 – MAY 2019 DRV8876
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
本デバイスの出力電流および消費電力特性は、PCB 設計と外部条件に大きく依存します。ここでは、これらの値を計算するための指針を提示します。
本デバイスの総消費電力は、おもに 3 つの要素から成ります。具体的には、静止時消費電流、パワー MOSFET のスイッチング損失、パワー MOSFET の RDS(on) (導通) 損失です。それ以外の要素が電力損失の増加に影響することもありますが、この 3 つの主要な要素に比べると通常わずかです。
PVM は、公称電源電圧 (VM) と IVM アクティブ・モード電流の仕様から計算できます。
PSW は、公称電源電圧 (VM)、平均出力電流 (IRMS)、スイッチング周波数 (fPWM)、デバイス出力立ち上がり (tRISE) / 立ち下がり (tFALL) 時間の仕様から計算できます。
PRDS は、デバイスの RDS(on) と平均出力電流 (IRMS) から計算できます。
RDS(ON) はデバイス温度と強い相関があることに注意する必要があります。正規化した RDS(on) と温度との関係を示す曲線については、「代表的特性」の曲線を参照してください。デバイス温度を 85℃と仮定すると、正規化した温度データに基づき、RDS(on) は約 1.25 倍になると予想されます。
各種消費電力要素を合計することで、予想される消費電力とデバイス接合部温度が設計目標の範囲内にあることを検証できます。
デバイス接合部温度は、PTOT、デバイス周囲温度 (TA)、パッケージ熱抵抗 (RθJA) を使って計算できます。RθJA の値は、PCB 設計とデバイス周りの銅製ヒートシンクに大きく依存します。
デバイス接合部温度が規定の動作範囲内にあることを確認する必要があります。利用可能な測定結果に応じて、デバイス接合部温度を検証する方法はその他にもあります。