JAJSHB9D April 2020 – April 2021 DRV8889-Q1
PRODUCTION DATA
本デバイスを構成するには、まず、モータ速度とマイクロステッピング・レベルの目標値が必要です。対象とするアプリケーションで一定速度が必要な場合、周波数 ƒstep の矩形波を STEP ピンに印加する必要があります。目標モータ速度が高すぎる場合、モータは回転しません。モータが目標速度に対応できることを確認してください。モータ速度 (v)、マイクロステッピング・レベル (nm)、モータのフルステップ角 (θstep) の目標値に対応する ƒstep を計算するにはEquation2 を使用します。
θstep 値は、ステッピング・モータのデータシートまたはモータそのものに記載されています。
たとえば、1/8 マイクロステップ・モードで 300rpm という目標に対して、この適応型ヘッドライト・アプリケーションのモータは 15°/step の回転が必要となります。Equation2 を使用すると、ƒstep は 960Hz として計算できます。
マイクロステッピング・レベルは SPI レジスタの MICROSTEP_MODE ビットで設定され、表 8-2 に示す設定のいずれかにできます。マイクロステッピング・レベルが高いほどモータの動きは円滑になり、可聴ノイズは小さくなりますが、スイッチング損失が増え、同じモータ速度を実現するのにより高い ƒstep を必要とします。
MICROSTEP_MODE | ステップ・モード | |
---|---|---|
0000b | 100% 電流によるフルステップ (2 相励磁) | |
0001b | 71% 電流によるフルステップ (2 相励磁) | |
0010b | 非真円 1/2 ステップ | |
0011b | 1/2 ステップ | |
0100b | 1/4 ステップ | |
0101b | 1/8 ステップ | |
0110b | 1/16 ステップ | |
0111b | 1/32 ステップ | |
1000b | 1/64 ステップ | |
1001b | 1/128 ステップ | |
1010b | 1/256 ステップ |