JAJSHB9D April 2020 – April 2021 DRV8889-Q1
PRODUCTION DATA
PWM 電流チョッピング中、PWM 電流チョッピング・スレッショルドに達するまで、 H ブリッジはイネーブルになり、モータ巻線を駆動します。図 7-6 の項目 1 にこれを示します。
チョッピング電流スレッショルドに達した後、H ブリッジは 2 種類の状態 (高速減衰または低速減衰) で動作できます。高速減衰モードでは、PWM チョッピング電流スレッショルドに達すると、巻線電流が逆方向に流れるように H ブリッジは状態を反転させます。反対側の FET がオンになり、巻線電流がゼロに近づくと、ブリッジはディセーブルされ、逆電流が流れるのを防止します。図 7-6 の項目 2 に高速減衰モードを示します。低速減衰モードでは、ブリッジの両方のローサイド FET をオンにすることで巻線電流を再循環させます。図 7-6 の項目 3 にこれを示します。
減衰モードは DECAY レジスタで選択されます (表 7-7 を参照)。
DECAY | 増加ステップ | 減少ステップ |
---|---|---|
000b | 低速減衰 | 低速減衰 |
001b | 低速減衰 | 混合減衰:30% 高速 |
010b | 低速減衰 | 混合減衰:60% 高速 |
011b | 低速減衰 | 高速減衰 |
100b | 混合減衰:30% 高速 | 混合減衰:30% 高速 |
101b | 混合減衰:60% 高速 | 混合減衰:60% 高速 |
110b | スマート・チューン・ダイナミック減衰 | スマート・チューン・ダイナミック減衰 |
111b (デフォルト) | スマート・チューン・リップル制御 | スマート・チューン・リップル制御 |
図 7-7 に、電流の増減を定義します。低速 - 混合減衰モードの場合、電流増加ステップ中は減衰モードが低速減衰に設定され、電流減少ステップ中は混合減衰に設定されます。フルステップ動作および非真円 1/2 ステップ動作では、減少ステップに対応する減衰モードが常に使用されます。