JAJSFT2C July 2018 – April 2024 DS90UB935-Q1
PRODUCTION DATA
シリアル制御バスは、SCL と SDA という 2 つの信号で構成されます。SCL はシリアル バス クロック入出力信号で、SDA はシリアル バス データ入出力信号です。SCL 信号と SDA 信号はどちらも、1.8V または3.3V のどちらかに選択される VI2C への外付けプルアップ抵抗を必要とします。
標準モードおよびファースト I2C モードでは、RPU = 4.7kΩ のプルアップ抵抗 を推奨します。ファースト プラス モードでは、RPU = 470Ω のプルアップ抵抗を推奨します。しかしこのプルアップ抵抗値は、容量性負荷およびデータ レートの要件に応じて、さらに調整できます。これらの信号は、High に引き上げられるか、Low に駆動されます。IDX ピンは、制御インターフェイスを 2 つの可能なデバイス アドレスのどちらかに設定します。 プルアップ抵抗 (RHIGH) およびプルダウン抵抗 (RLOW) を使って、適切な IDX 入力ピン電圧を設定します。
シリアル バス プロトコルは、START、REPEAT-START、STOP によって制御されます。START は、SDA が High である間に SCL が Low に遷移したときに発生します。STOP は、SDA が High に遷移したときに SCL も High である場合に発生します。図 6-9 を参照してください。
I2C ターゲットと通信するには、ホスト コントローラ(コントローラ)はターゲット アドレスにデータを送信し、応答を待ちます。この応答は、アクノリッジ (ACK) ビットと呼ばれます。バス上のターゲットにアドレスが正しく設定されている場合、ターゲットは、SDA バスを Low に駆動することによって、コントローラへアクノリッジ (ACK) を返します。アドレスがデバイスのターゲット アドレスと一致しない場合、ターゲットは、SDA を High に引き上げることによって、コントローラへノット アクノリッジ (NACK) を返します。ACK は、データの送信中にもバス上で発生します。コントローラがデータを書き込んでいるとき、ターゲットは、データ バイトを正常に受信する毎に ACK を返します。コントローラがデータを読み出しているとき、コントローラは、データ バイトを受信する毎に ACK を返すことによって、次のデータ バイト要求をターゲットに通知します。コントローラが読み出しを停止する場合、コントローラは、最後のデータ バイトの読み出し後に NACK を送信し、バス上に STOP 条件を生成します。バス上のすべての通信は、START 条件または 繰り返し START 条件によって開始されます。バス上のすべての通信は、STOP 条件によって終了します。図 6-10 に読み出しを示し、図 6-11 に書き込みを示します。
シリアライザに配置された I2C コントローラは、I2C クロック ストレッチングをサポートする必要があります。I2C インターフェイスの要件およびスループットに関する考慮事項の詳細については、『双方向制御チャネルによる FPD-Link III 上の I2C 通信』アプリケーション ノート (SNLA131) を参照してください。