JAJSE09K March 2009 – November 2023 INA210-Q1 , INA211-Q1 , INA212-Q1 , INA213-Q1 , INA214-Q1 , INA215-Q1
PRODUCTION DATA
INA21x-Q1 シリーズにはシャットダウン ピンはありませんが、デバイスの消費電力が低いため、論理ゲートの出力またはトランジスタ スイッチからデバイスに電力を供給できます。このゲートまたはスイッチは、INA21x-Q1 の電源の静止電流をオンまたはオフにします。
ただし、電流シャント監視アプリケーションでは、シャットダウン条件においてシャント回路で消費される電流の量を考慮する必要があります。この消費電流を評価するには、図 6-3 に示すシャットダウン モードでの INA21x-Q1 ファミリの概略回路図を検討します。
INA21x-Q1 の各入力から OUT ピンおよび REF ピンまでのインピーダンスは、1MΩ をわずかに上回っています (1MΩ の帰還抵抗と 5kΩ 入力抵抗の組み合わせによる)。これらのピンを流れる電流の量は、それぞれの最終的な接続によって異なります。たとえば、REF ピンがグランドに接続されている場合、シャントからグランドへの 1MΩ インピーダンスの影響は簡単に計算できます。ただし、INA21x-Q1 ファミリのデバイスがシャットダウンされたとき基準電圧またはオペアンプに電力が供給される場合は、直接計算することになります。グランドに対して 1MΩ と考える代わりに、基準電圧に対して 1MΩ と考えます。基準電圧またはオペアンプもシャットダウン状態である場合には、シャットダウン状態での基準電圧またはオペアンプの出力インピーダンスがわかっている必要があります。たとえば、電力が供給されないときに基準電圧源が開路として機能する場合、1MΩ のパスを流れる電流はほとんどないか、ゼロになります。
出力ピンへの 1MΩ パスについては、ディセーブルされた INA21x-Q1 デバイスの出力段は、グランドへの良好なパスを構成します。したがって、この電流は 1MΩ の抵抗の両端にかかるシャント同相電圧に正比例します。
デバイスに電源が供給されると、シャント同相電圧が 3V 以上であれば、それぞれの入力には、ほぼ一定かつ同量の 25μA の追加電流が流れます。同相電圧が 2V 未満の場合は、電流への影響は 1MΩ の抵抗によるもののみです。