JAJSE09K March 2009 – November 2023 INA210-Q1 , INA211-Q1 , INA212-Q1 , INA213-Q1 , INA214-Q1 , INA215-Q1
PRODUCTION DATA
INA21x-Q1 ファミリのデバイスは、わずかな回路を追加することにより、車載アプリケーションなど 26V を超える過渡電圧が発生する回路で使用できます。ツェナー ダイオードまたはツェナー タイプの過渡アブソーバ (「トランゾーブ」とも呼ばれる) のみを使用してください。その他のタイプの過渡アブソーバには、許容できない時間遅延があります。 まず、図 6-5 に示すように、ツェナー ダイオードの動作インピーダンスとして 1 対の抵抗を追加します。これらの抵抗はできるだけ小さい値 (通常は、約 10Ω) にすることをお勧めします。より大きな値も使えますが、ゲインに影響します (セクション 6.4.1 のセクションを参照)。この回路は短期的な過渡のみを制限するため、多くの用途では、最小の電力定格の従来型ツェナー・ダイオードと 10Ω の抵抗を使うことで満足な結果が得られます。この組み合わせを使うと、基板面積を最小化できます。これらのダイオードは、SOT-523 または SOD-523 などの小型パッケージで供給されます。
低消費電力のツェナー ダイオードでは十分な過渡吸収能力がなく、より能力の高いトランゾーブを使用する必要がある場合、最もパッケージ効率の高いソリューションとして、1 つのトランゾーブとともに、デバイス入力の間に 2 つのダイオードを逆向きに並列接続して使用します。最もスペース効率が高いソリューションは、1 つの SOT-523 または SOD-523 パッケージに封止されたデュアル直列接続ダイオードです。この方式を 図 6-6 に示します。これらの例のいずれも、INA21x-Q1 ファミリのデバイスおよびすべての保護部品が必要とする総基板面積は、SO-8 パッケージの基板面積より小さく、MSOP-8 パッケージの基板面積よりもわずかに大きいのみです。