JAJSFB7F April 2018 – October 2024 INA181-Q1 , INA2181-Q1 , INA4181-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
負荷に流入する電流と負荷から流出する電流が同一であることを確認する必要がある場合があります。通常これは、診断テストまたは障害検出の一部として行われます。この場合、高精度の電流差分が必要です。これは加算と同じですが、2 つのアンプの入力が互いに逆になるよう接続されている点が異なります。リーク電流を正しく検出するには、電流検出抵抗 RSENSE の値をすべてのチャネルで同じにする必要があります。双方向のリーク電流検出を可能にするため、REF1 入力に外部基準電圧を印加します。
負荷に流入する電流が、負荷から流出する電流と等しい場合、OUT2 の電圧は REF1 に印加された電圧と同じになります。2 つの電流の正確な差分を取得するには、基準電圧を印加する必要があります。基準電圧は、デバイスの出力がグランドに駆動されるのを防ぎ、負荷に流入する電流が負荷から流出する電流より大きいか小さいかを検出できるようにします。
電流差分を取得するには、図 8-5 に示すように、デュアル チャネル INA2181-Q1 の入力が互いに逆になるよう接続する必要があります。最初のチャネルのリファレンス入力により、ストリング内のすべてのデバイスの出力静止レベルが設定されます。最初のチャネルの出力を、2 番目のチャネルのリファレンス入力に接続します。最初のチャネルのリファレンス入力により、出力の基準電圧が設定されます。この回路の例は電流加算の例と同じですが、2 つのシャント入力の極性が反転されています。通常動作条件では、最終的な出力は基準電圧値に非常に近く、電流差分に比例したものになります。この電流差分回路は、負荷に流入する電流と負荷から流出する電流が一致しないことを検出するのに役立ちます。
図 8-6 に、差分構成の出力応答の例を示します。最初のチャネルのリファレンス ピンは 2.048V の基準電圧に接続されています。図に示すように、各回路の入力は 100Hz の正弦波で、互いに 180° の位相差があるので、出力は 0 になります。最初の回路への正弦波入力は、入力波が完全に GND を上回るようにオフセットされます。
VREF = 2.048 V | ||