JAJSKZ6A January 2021 – May 2022 INA228
PRODUCTION DATA
INA228 デバイスは、シャント電圧の測定に 2 つの入力範囲をサポートしています。IN+ ピンと IN- ピンの間でサポートされているフルスケールの差動入力は、CONFIG レジスタの ADCRANGE ビットに応じて、±163.84mV または ±40.96mV のいずれかになります。バス電圧の測定値の範囲は 0V~85V です。内部ダイ温度センサの範囲は、-256℃~+256℃ に拡張されますが、パッケージによって -40℃~125℃ に制限されます。
表 8-1 に、シャント電圧、バス電圧、温度のフルスケール測定値と、それぞれのステップ・サイズを示します。
パラメータ | フルスケール値 | 分解能 |
---|---|---|
シャント電圧 | ±163.84mV (ADCRANGE = 0) | 312.5nV/LSB |
±40.96mV (ADCRANGE = 1) | 78.125nV/LSB | |
バス電圧 | 0V~85V | 195.3125μV/LSB |
温度 | -40℃~+125℃ | 7.8125m℃/LSB |
デバイスのシャント電圧、バス電圧、温度の測定値は、それぞれ VSHUNT、VBUS、DIETEMP レジスタから読み取ることが可能です。VSHUNT レジスタと VBUS レジスタのデジタル出力は、20 ビットです。シャント電圧の測定値は、システムの双方向電流により正の値にも負の値にもなります。そのため、VSHUNT のデータ値は、正の値にも負の値にすることも可能です。VBUS のデータ値は常に正の値です。出力データは、デジタル値にそれぞれの分解能サイズを掛けることにより、電圧に直接変換することができます。DIETEMP レジスタのデジタル出力は 16 ビットで、上記の分解能サイズを掛けることにより、℃ に直接変換することができます。この出力値は、正の値にも負の値にもなります。
さらに、Topic Link Label8.1.2 に示すように、このデバイスは計算された電流をアンペアで、電力をワットで、充電をクーロンで、エネルギーをジュールで通知する柔軟性も備えています。