JAJSKZ6A January 2021 – May 2022 INA228
PRODUCTION DATA
INA228 は、SMBus インターフェイスおよび I2C インターフェイスの両方で 2 次デバイスとしてのみ動作します。バスへの接続は、オープン・ドレインの SDA と SCL ラインを介して行われます。SDA と SCL ピンは、スパイク抑制フィルタとシュミット・トリガを内蔵し、入力スパイクとバス・ノイズの影響を最小限に抑えます。このデバイスは、デジタル I/O ラインにスパイク抑制フィルタを内蔵していますが、適切なレイアウト手法により、通信ラインへのカップリングの量を最小限に抑えることができます。このノイズは、2 つの通信ライン間の容量性カップリングの信号エッジから発生するか、またはシステム内に存在する他のスイッチング・ノイズ・ソースから発生します。通常、プリント回路基板 (PCB) 上のレイヤ間でグランドと並列にパターンを配線すると、通信ライン間のカップリングの影響が低減されます。通信ラインにシールドを付けることにより、意図しないノイズ・カップリングがデジタル I/O ラインに発生して、スタート・コマンドやストップ・コマンドが誤って解釈される可能性を低減します。
INA228 は、転送プロトコルとして高速モード (1kHz~400kHz)、およびハイスピード・モード (1kHz~2.94MHz) をサポートしています。データ・バイトはすべて、最上位バイトが最初に転送され、SMBus 3.0 転送プロトコルに従います。
INA228 と通信するには、最初にメイン・デバイスが、2 次デバイスのアドレス・バイトを使用して、2 次デバイスのアドレッシングを行う必要があります。2 次デバイスのアドレス・バイトは、7 ビットのアドレス・ビットと、動作が読み出しか書き込みかを示す 1 ビットの方向ビットで構成されています。
このデバイスには、A0 と A1 の 2 つのアドレス・ピンがあります。表 7-2 に、16 個の設定可能な各アドレスのピン・ロジック・レベルを示します。デバイスは、すべてのバス通信における A0 ピンと A1 ピンの状態をサンプリングします。インターフェイス上での動作が発生する前に、ピンの状態を確立します。SDA ピンを A0 または A1 に接続してデバイス・アドレスを設定する場合、I2C アドレスの MSB には、適切なデバイス・アドレッシングを行うために、さらに 100ns のホールド時間が必要です。
A1 | A0 | 2 次デバイス・アドレス |
---|---|---|
GND | GND | 1000000 |
GND | VS | 1000001 |
GND | SDA | 1000010 |
GND | SCL | 1000011 |
VS | GND | 1000100 |
VS | VS | 1000101 |
VS | SDA | 1000110 |
VS | SCL | 1000111 |
SDA | GND | 1001000 |
SDA | VS | 1001001 |
SDA | SDA | 1001010 |
SDA | SCL | 1001011 |
SCL | GND | 1001100 |
SCL | VS | 1001101 |
SCL | SDA | 1001110 |
SCL | SCL | 1001111 |