JAJSMW4 December 2022 INA232
PRODUCTION DATA
INA232 が電流値をアンペア単位で通知するには、キャリブレーション・レジスタに一定の変換値を書き込む必要があります。この値は、選択されている CURRENT_LSB と、アプリケーションで使用されるシャント抵抗によって異なります。キャリブレーション・レジスタの値は、Equation1 に基づいて計算されます。CURRENT_LSB は、電流値が格納される CURRENT レジスタの LSB に選択されたステップ・サイズです。Equation2 に示すように、CURRENT_LSB の最小値は、想定される最大電流に基づいており、CURRENT レジスタの最大分解能を直接定義します。CURRENT_LSB 値が小さいほど分解能は高くなりますが、CURRENT の変換を簡単にするため、CURRENT_LSB にはより大きな切りのいい数 (8× 以下) を選択するのが一般的です。
RSHUNT は、IN+ ピンと IN- ピン間の差動電圧を生じさせるために使われる外部シャントの抵抗値です。ADCRANGE = 0 の場合、Equation1 を使用します。ADCRANGE = 1 の場合、SHUNT_CAL の値を 4 で除算する必要があります。
ここで
電流は、SHUNT_CAL レジスタで設定される値に基づき、シャント電圧の測定値に従って計算されます。SHUNT_CAL レジスタにロードされる値が 0 の場合、CURRENT レジスタによって通知される電流値も 0 になります。
計算値を使用して SHUNT_CAL レジスタをプログラミングすると、CURRENT レジスタから電流の測定値をアンペア単位で読み取ることができます。Equation3 を使用して、CURRENT_LSB によってスケーリングされた最終的な値を計算します。
ここで
電力値は、Power レジスタから 16 ビットの値として読み取ることができます。Equation4 を使用して、電力をワット単位に変換します。
ここで
これらの式を使用する設計例については、「詳細な設計手順」を参照してください。