JAJSLB4A February 2021 – May 2022 INA237
PRODUCTION DATA
INA237 は 2.7V~5.5V の電源で動作しますが、最大 85V のレール上の電圧と電流を測定することができます。電流は、IN+ ピンと IN- ピンにある外部シャント抵抗の電圧降下を検出することにより測定します。INA237 の入力段は、入力の同相電圧がデバイスの電源電圧 VS よりも高くなるように設計されています。入力ピンでサポートされている同相電圧の範囲は、-0.3V~+85V です。そのため、このデバイスは電流測定値の下限側と上限側のどちらにも最適です。同相入力範囲とデバイスの電源電圧は互いに独立しているため、電源シーケンスに関して特に考慮することはありません。したがって、バス電圧は電源電圧のオフ時およびオン時に発生するため、デバイスに損傷を与えることはありません。
また、このデバイスは、VBUS ピンでバスの電源電圧を測定し、内蔵の温度センサで温度を測定します。差動シャント電圧は IN+ ピンと IN- ピンの間で測定し、バス電圧はデバイスのグランドを基準にして測定します。監視対象となるバス電圧の範囲は 0V~85V で、監視対象の温度範囲は -40℃~+125℃ です。
シャント電圧、バス電圧、および温度の測定値は、図 7-1 に示すように、内部で 1 つの ADC に多重化されています。