JAJSHW3B August   2019  – April 2021 INA597

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性:G = 1/2
    6. 7.6 電気的特性:G = 2
    7. 7.7 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
    4. 8.4 デバイスの機能モード
  9. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 基本的な電源と信号の接続
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 9.2.1.2.1 動作電圧
          2. 9.2.1.2.2 オフセット電圧トリミング
          3. 9.2.1.2.3 入力電圧範囲
          4. 9.2.1.2.4 容量性負荷駆動能力
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 高精度計測アンプ
      3. 9.2.3 低消費電力、高出力電流、高精度差動アンプ
      4. 9.2.4 疑似グランド・ジェネレータ
      5. 9.2.5 差動入力データ・アクイジション
      6. 9.2.6 高精度な電圧 - 電流変換
      7. 9.2.7 追加アプリケーション
  10. 10電源に関する推奨事項
  11. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトのガイドライン
    2. 11.2 レイアウト例
  12. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 ドキュメントのサポート
      1. 12.1.1 関連資料
    2. 12.2 Receiving Notification of Documentation Updates
    3. 12.3 サポート・リソース
    4. 12.4 商標
    5. 12.5 Electrostatic Discharge Caution
    6. 12.6 Glossary
  13. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報
入力電圧範囲

INA597は、電源レールを超える入力電圧を測定します。内蔵抵抗は、電圧が内部オペアンプに到達する前に分圧し、オペアンプ入力の保護を行います。図 9-3 は、差動アンプの構成において分圧がどのように働くかという例を示しています。INA597 で正しく測定するためには、内部オペアンプの入力ノードでの入力電圧は、正電源レールよりも 0.1V 低い電圧未満にとどまる必要があり、負電源レールからは 0.1V 超えることができます。詳細については、Topic Link Label10 を参照してください。

GUID-0F9B35AB-9005-46EF-8CA2-1074A00E8D2F-low.gif図 9-3 差動アンプ構成での分圧

INA597 には、入力部分に過電圧保護機能を持つ ESD ダイオードが組み込まれています。この機能により、外部保護回路の追加が不要になるので、システムの設計が容易になり、より堅牢なシステムの構築が可能になります。G = 1/2 の構成で ±18V 電源のデバイスでは、いずれかの入力電圧は、+VS - 54V から -VS + 54V までの範囲で安全に動作できます。たとえば、±10V 電源では、入力電圧を最大 ± 30V とすることができます。