JAJSHW3B August 2019 – April 2021 INA597
PRODUCTION DATA
INA597は、電源レールを超える入力電圧を測定します。内蔵抵抗は、電圧が内部オペアンプに到達する前に分圧し、オペアンプ入力の保護を行います。図 9-3 は、差動アンプの構成において分圧がどのように働くかという例を示しています。INA597 で正しく測定するためには、内部オペアンプの入力ノードでの入力電圧は、正電源レールよりも 0.1V 低い電圧未満にとどまる必要があり、負電源レールからは 0.1V 超えることができます。詳細については、Topic Link Label10 を参照してください。
INA597 には、入力部分に過電圧保護機能を持つ ESD ダイオードが組み込まれています。この機能により、外部保護回路の追加が不要になるので、システムの設計が容易になり、より堅牢なシステムの構築が可能になります。G = 1/2 の構成で ±18V 電源のデバイスでは、いずれかの入力電圧は、+VS - 54V から -VS + 54V までの範囲で安全に動作できます。たとえば、±10V 電源では、入力電圧を最大 ± 30V とすることができます。