JAJSR57L June 2009 – October 2023 ISO1050
PRODUCTION DATA
このデバイスには、CAN バス・ラインが短絡したときに短絡電流を制限するいくつかの保護機能があります。これには、ドライバの電流制限 (ドミナントとリセッシブ) が含まれます。このデバイスには TXD ドミナント状態のタイムアウトがあり、システム障害時にドミナント状態の短絡電流が永続的に大きくなるのを防ぎます。CAN 通信中、バスはデータ・ビットおよび制御フィールド・ビットをによってドミナント状態とリセッシブ状態の間で切り替わるため、短絡電流は各バス状態における瞬間電流または DC 平均電流と見なすことができます。終端抵抗と同相チョーク定格において、システム電流 (電源) と電力を考慮する場合、平均短絡電流を使用します。ドミナント・ビットとリセッシブ・ビットの比率は、CAN フレーム内のデータと、特定の時点にリセッシブまたはドミナントのいずれかを強制するプロトコルおよび PHY の以下の要因によって決定されます。
バスの短絡電流は、リセッシブ・ビットとドミナント・ビットの比率と、それぞれの短絡電流に依存します。平均短絡電流は、次の式で計算できます。
IOS(AVG) = %Transmit × [(%REC_Bits × IOS(SS)_REC) + (%DOM_Bits × IOS(SS)_DOM)] + [%Receive × IOS(SS)_REC]
ここで
終端抵抗やその他のネットワーク・コンポーネントの電力定格の大きさを決定するときは、短絡電流やネットワークで起こりうるフォルト・ケースを考慮してください。