JAJSDA3 June 2017 LM5122-Q1
PRODUCTION DATA.
SYNCIN/RTピンを使用して、内部発振器と外部クロックとを同期できます。内部の同期パルス検出器で認識されるためには、RTピンに入力される立ち上がり同期クロックが、RT同期の立ち上がりスレッショルドを超え、立ち下がり同期クロックがRT同期の立ち下がりスレッショルドを超える必要があります。
マスタ1モードでは、クロック同期に2種類の構成が許されます。Figure 23の構成では、外部同期パルス周波数として、RT抵抗によりプログラムされる内部発振器周波数の+40%から-20%までの範囲が推奨されます。たとえば、マスタ1モードで450kHzのスイッチングを行う場合、900kHzの外部同期クロックと、20kΩのRT抵抗が必要です。内部発振器は、立ち上がりエッジをRTピンにACカップリングすることで同期できます。5V振幅のパルス信号と100pFコンデンサのカップリングが、開始点として適切です。Figure 23の構成では、発振器がフリーランニングか、外部から同期されているかにかかわらず、ACカップリング・コンデンサに必ずRT抵抗が必要です。
RTピンの電圧が、外部パルスの立ち下がりエッジにおいて-0.3Vよりも低くならないよう注意します。これによって、外部同期パルスのデューティ・サイクルが制限されることがあります。外部パルスの立ち上がりエッジから、LOの立ち上がりエッジまでには、約400nsの遅延があります。
Figure 24の構成で、内部発振器は、外部同期クロックをRT抵抗経由でRTピンに接続することにより、デューティ・サイクルの制限なしに同期可能です。外部クロック・ソースの出力段は、低インピーダンスのトーテム・ポール構造にします。fSYNCのデフォルト・ロジック状態はLOWにする必要があります。
マスタ2およびスレーブ・モードでは、この外部同期クロックをRTピンに直接接続し、常時継続的に供給する必要があります。内部発振器の周波数は、FBおよびOPTピンの組み合わせにより、スイッチング周波数の2倍、またはスイッチング周波数と同じに構成できます(Table 1を参照)。