JAJSOF4 May 2022 LM5143A-Q1
PRODUCTION DATA
LM5143A-Q1 には、高電圧 VCC バイアス・レギュレータが内蔵されており、PWM コントローラ向けバイアス電源と、外部 MOSFET 用ゲート・ドライバを供給します。入力電圧ピン (VIN) は、最大 65V の入力電圧ソースに直接接続することができます。ただし、入力電圧が VCC 設定ポイント・レベルに満たない場合、VCC 電圧は VIN からわずかな電圧降下を引いた値となります。
VCC レギュレータの出力電流制限は 170mA (最小値) です。電源オン時に、レギュレータは VCC ピンに接続されているコンデンサに電流を供給します。VCC 電圧が 3.3V を超えると、出力チャネルは両方ともイネーブルになり (EN1 と EN2 が 2V 以上の電圧に接続されている場合)、ソフトスタート・シーケンスが開始されます。VCC 電圧が VCC 立ち下がり UVLO スレッショルド 3.1V (標準値) を下回るか、または EN1 か EN2 が Low 状態に切り替わるまで、両方のチャネルはアクティブ状態を維持します。LM5143A-Q1 には VCC ピンが 2 つあり、PCB 上で相互に接続する必要があります。テキサス・インスツルメンツは、2 つの VCC コンデンサをそれぞれ、VCC1 から PGND1 の間と VCC2 から PGND2 の間に接続することを推奨しています。各 VCC コンデンサの推奨範囲は 2.2μF~10μF です。
内蔵の 5V リニア・レギュレータにより、VDDA バイアス電源が生成されます。低ノイズの内部バイアス・レールを実現するには、VDDA を 470nF のセラミック・コンデンサでバイパスします。通常 VDDA は 5V ですが、3.3V にレギュレートされる動作条件が 2 つあります。1 つは、VOUT1 が 3.3V に、VOUT2 がディセーブルに設定されている場合のスキップ・サイクル・モード中です。2 つ目は、VIN が 3.8V に、VOUT1 が 3.3V に設定されている場合のコールド・クランク起動時です。
VCCX を VOUT1 か VOUT2 の 5V 出力、または外部 5V 電源に接続することにより、VCC レギュレータの内部消費電力を最小限に抑えることができます。VCCX 電圧が 4.3V 以上の場合、VCCX は内部で VCC に接続され、内部 VCC レギュレータはディセーブルになります。VCCX が未使用の場合は、AGND に接続してください。VCCX は 6.5V 以上、または -0.3V 未満の電圧に接続しないでください。LM5143A-Q1 に電力を供給するために外部電源を VCCX に接続する場合は、コントローラへの損傷を防ぐため、すべての条件において VIN を外部バイアス電圧以上にする必要があります。