JAJSJX4A March   2020  – September 2020 LMQ62440-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 説明
  4. 改訂履歴
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
    1.     ピン機能
  7. 仕様
    1. 7.1  絶対最大定格
    2. 7.2  ESD 定格
    3. 7.3  推奨動作条件
    4. 7.4  熱に関する情報
    5. 7.5  電気的特性
    6. 7.6  タイミング特性
    7. 7.7  システム特性
    8. 7.8  絶対最大定格
    9. 7.9  ESD 定格
    10. 7.10 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1  EN による有効化と VIN UVLO
      2. 8.3.2  MODE/SYNC ピンの動作
        1. 8.3.2.1 レベル依存 MODE/SYNC ピン制御
        2. 8.3.2.2 パルス依存 MODE/SYNC ピン制御
      3. 8.3.3  クロックのロック
      4. 8.3.4  PGOOD 出力動作
      5. 8.3.5  内部 LDO、VCC UVLO、BIAS 入力
      6. 8.3.6  ブートストラップ電圧と VCBOOT-UVLO (CBOOT ピン)
      7. 8.3.7  調整可能な SW ノードのスルーレート
      8. 8.3.8  スペクトラム拡散
      9. 8.3.9  ソフトスタートとドロップアウトからの回復
      10. 8.3.10 出力電圧設定
      11. 8.3.11 過電流および短絡保護
      12. 8.3.12 サーマル・シャットダウン
      13. 8.3.13 入力電源電流
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 シャットダウン・モード
      2. 8.4.2 スタンバイ・モード
      3. 8.4.3 アクティブ・モード
        1. 8.4.3.1 CCM モード
        2. 8.4.3.2 自動モード – 軽負荷動作
          1. 8.4.3.2.1 ダイオード・エミュレーション
          2. 8.4.3.2.2 周波数低減
        3. 8.4.3.3 FPWM モード - 軽負荷動作
        4. 8.4.3.4 最小オン時間 (高入力電圧) での動作
        5. 8.4.3.5 ドロップアウト
  9. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
        1. 9.2.2.1  スイッチング周波数の選択
        2. 9.2.2.2  出力電圧の設定
        3. 9.2.2.3  インダクタの選択
        4. 9.2.2.4  出力コンデンサの選択
        5. 9.2.2.5  入力コンデンサの選択
        6. 9.2.2.6  ブート・コンデンサ
        7. 9.2.2.7  ブート抵抗
        8. 9.2.2.8  VCC
        9. 9.2.2.9  BIAS
        10. 9.2.2.10 CFF と RFF の選択
        11. 9.2.2.11 外部 UVLO
    3. 9.3 アプリケーション曲線
  10. 10電源に関する推奨事項
  11. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトのガイドライン
      1. 11.1.1 グランドと熱に関する考慮事項
    2. 11.2 レイアウト例
  12. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 ドキュメントのサポート
      1. 12.1.1 関連資料
    2. 12.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 12.3 サポート・リソース
    4. 12.4 商標
    5. 12.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 12.6 用語集
  13. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

ドロップアウト

ドロップアウト動作とは、必要なデューティ・サイクルを達成するために周波数を下げ、入力電圧に対する出力電圧の比を任意の値に制御することです。与えられたクロック周波数において、デューティ・サイクルは最小オフ時間によって制限されます。この制限値に達すると、仮にクロック周波数が維持された場合、出力電圧は低下します。本デバイスは、出力電圧が下がるのを許容するのではなく、クロック・サイクルが終わっても必要なピーク・インダクタ電流が達成されるまでオン時間を延長します。必要なピーク・インダクタ電流に達すると、または設定済みの最大オン時間 (tON_MAX、約 9µs) が経過すると、クロックは新しいサイクルを開始できます。その結果、最小オフ時間の存在に起因して、選択されたクロック周波数において必要なデューティ・サイクルが達成できない場合、レギュレーションを維持するために周波数が低下します。オン時間 (tON_MAX) を使っても出力電圧をレギュレートできないほど入力電圧が低い場合、出力電圧は入力電圧よりもわずかに (VDROP1) 低い値に下がります。ドロップアウトからの回復の詳細については、GUID-09C1278B-70EA-4F5C-B52E-CAA217B85620.html#T4915986-82 を参照してください。

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出力電圧および周波数と入力電圧との関係:入力電圧と出力電圧設定値との差がほとんどない場合、本 IC はレギュレーションを維持するために周波数を下げます。入力電圧が低すぎて、約 110kHz で目的の出力電圧を供給できない場合、入力電圧は出力電圧に追従します。
図 8-27 ドロップアウト時の周波数と出力電圧
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ドロップアウト中のスイッチング波形。インダクタ電流は、目的のピーク値に達するのに通常のクロックよりも長い時間を要します。その結果、周波数は低下します。この周波数の低下は tON_MAX によって制限されます。
図 8-28 ドロップアウト波形