JAJS568K August 2000 – August 2020 LMV321-N , LMV321-N-Q1 , LMV324-N , LMV324-N-Q1 , LMV358-N , LMV358-N-Q1
PRODUCTION DATA
パルス・ジェネレータを、図 9-11 に示します。コンデンサ C への充電パスと放電パスを分離するため、2 個のダイオードが使用されています。
出力電圧 VO が最初に High 値である VOH のとき、コンデンサ C は R2 を経由して VOH まで充電されます。C の両端の電圧は時定数 τ= R2C で指数関数的に上昇し、この電圧はオペアンプの反転入力に印加されます。一方、非反転入力の電圧は、ジェネレータの正のスレッショルド電圧 (VTH+) に設定されます。コンデンサの電圧は、VTH+ に達するまで上昇し続け、この値に達すると、ジェネレータの出力は Low である VOL、この場合には 0V に切り替わります。非反転入力の電圧は、ジェネレータの負のスレッショルド電圧 (VTH-) に切り替わります。次に、コンデンサはR1 経由で VOL に向けて、時定数 τ= R1C で指数的に放電を開始します。コンデンサの電圧が VTH- に達すると、パルス・ジェネレータの出力が VOH に切り替わります。コンデンサが充電を開始し、このサイクルが繰り返されます。
図 9-12 の波形に示すように、パルス幅 (T1) は R2、C、VOH で設定され、パルス間の時間 (T2) はR1、C、VOL で設定されます。このパルス・ジェネレータは、コンデンサの値と抵抗の値の選択によって周波数とパルス幅を変更できます。
図 9-13 に示すのは、充電パスと放電パスが別になっている、別のパルス・ジェネレータです。コンデンサは R1 を介して充電され、R2 を介して放電されます。
図 9-14 に示すのは、コンデンサの充電と放電を同じパスで行う方形波ジェネレータです。