JAJSJ72C June 2020 – February 2021 LMX2820
PRODUCTION DATA
LMX2820 は、VCO と出力デバイダを内蔵した高性能で広帯域の周波数シンセサイザです。VCO は 5.65GHz~11.3GHz で動作し、出力デバイダおよびダブラと組み合わせることで、45MHz~22.6GHz の範囲の任意の周波数を生成できます。入力パスには、2 つのデバイダと 1 つのマルチプライヤがあり、周波数を柔軟に計画できます。また、マルチプライヤで周波数を整数境界から遠ざけると、スプリアスを低減できます。PLL は分数 N PLL で、最高 3 次までのプログラム可能なデルタ・シグマ変調器が搭載されています。分数分母は 32 ビット長でプログラムでき、1Hz 未満の分解能で微細な周波数ステップを容易に実現でき、1/3、7/1000 などの正確な分数も実現できます。位相周波数検出器は、分数モードでは 300MHz、整数モードでは 400MHz まで使用できますが、N デバイダの最小値も考慮する必要があります。決定論的または調整可能な位相が要求されるアプリケーションでは、PSYNC ピンを使用して、OSCIN ピンと RFOUT ピンとの位相関係を決定論的にできます。この設定を行うと、VCO 周期を分数分母で除算した、ごく細かいステップで、位相を調整できます。超高速の VCO キャリブレーションは、周波数をスイープする必要がある、または周波数が突然変化するアプリケーション用に設計されたものです。JESD204B サポートとして、SROUT 出力を使用して差動 SYSREF 出力を作成できます。この出力は単一のパルスまたは一連のパルスで、出力信号の立ち上がりエッジから、プログラムにより決定された距離だけ離れて発生します。LMX2820 デバイスは 3.3V 単一電源のみで動作します。内蔵 LDO によって内部電源が供給されるため、高性能の外部 LDO は不要です。SPI インターフェイスのデジタル・ロジックは、1.8V~3.3V の電圧レベルと互換性があります。デバイダ、マルチプライヤ、分数設定の範囲のいくつかを、表 7-1 に示します。
ブロック | サブブロック | フィールド | 最小値 | 最大値 | 備考 |
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入力パス | ダブラ | OSC_2X | 0 (= 1X) | 1 (= 2X) | 低ノイズのダブラを使用して、位相検出器の周波数を高くすることで位相ノイズを改善し、スプリアスを回避できます。 |
プリ R デバイダ | PLL_R_PRE | 1 | 4095 | プリ R デバイダは、入力マルチプライヤやポスト R デバイダに対して、周波数が高すぎる場合のみ使用してください。 | |
入力マルチプライヤ | MULT | 3 | 7 | 入力マルチプライヤはスプリアスを回避するため効果的ですが、PLL ノイズが増加します。 | |
ポスト R デバイダ | PLL_R | 1 | 255 | このデバイダの最高入力周波数は、PLL_R = 2 で 500MHz、PLL_R > 2 で 250MHz です。必要なら、プリ R デバイダを使用してください。 | |
N デバイダ | N デバイダ | PLL_N | ≧ 12 | 32767 | 最小分周値は、変調器の次数、VCO 周波数 / コア、および内部 / 外部 VCO の選択によって決定されします。 |
分数分子 | PLL_NUM | 1 | 232 - 1 = 4294967295 | PLL_NUM は PLL_DEN より小さくする必要があります。 | |
分数分母 | PLL_DEN | 1 | 232 - 1 = 4294967295 | 分数分母はプログラム可能で、1 から 232 -1 までの範囲で任意の値に設定できます。固定の分母ではありません。 | |
分数の次数 | MASH_ORDER | 0 | 3 | 分数の次数は 0 から 3 までの範囲でプログラムでき、0 は整数モードです。 | |
PFDIN パス | PFD 入力デバイダ | EXTPFD_DIV | 1 | 63 | |
外部 VCO | 外部 VCO デバイダ | EXTVCO_DIV | 1 | 2 | VCO 周波数が 11.3GHz を超える場合は、2 で分周します。それ以外の場合は 1 で分周します (バイパス)。 |
SYSREF | プレデバイダ | SYSREF_DIV_PRE | 1 | 4 | 1、2、4 のみをサポートします。このブロックには、2 による分周が追加されています。プレデバイダの合計値は 2 × SYSREF_DIV_PRE です。 |
デバイダ | SYSREF_DIV | 0 | 2047 | 総合分周値は 2 + SYSREF_DIV です。 | |
追加デバイダ | なし | 4 | 4 | 4 に固定のデバイダです。 | |
出力 | OUTA デバイダ | CHDIVA | 2 | 128 | 2 のべき乗によるデバイダで、2、4、8、16、32、64、128 をサポートしています。 |
OUTB デバイダ | CHDIVB | 2 | 128 | 2 のべき乗によるデバイダで、2、4、8、16、32、64、128 をサポートしています。 | |
出力周波数 | n/a | 45 | 22600 | 5.65GHz より低い周波数では、チャネル・デバイダが使用されます。5.65~11.23GHz は直接 VCO です。11.3~22.6GHz では出力ダブラを使用します。 |