JAJSQI4 june   2023 LSF0101

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1  絶対最大定格
    2. 6.2  ESD 定格
    3. 6.3  推奨動作条件
    4. 6.4  熱に関する情報
    5. 6.5  電気的特性
    6. 6.6  LSF0101 AC 性能 (降圧変換) スイッチング特性、VCCB = 3.3V
    7. 6.7  LSF0101 AC 性能 (降圧変換) スイッチング特性、VCCB = 2.5V
    8. 6.8  LSF0101 AC 性能 (降圧変換) スイッチング特性、VCCB = 3.3V
    9. 6.9  LSF0101 AC 性能 (昇圧変換) スイッチング特性、VCCB = 2.5V
    10. 6.10 代表的特性
  8. パラメータ測定情報
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 自動双方向電圧変換
      2. 8.3.2 出力イネーブル
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 昇圧および降圧変換
        1. 8.4.1.1 昇圧変換
        2. 8.4.1.2 降圧変換
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 オープン・ドレイン・インターフェイス (I2C、PMBus、SMBus、GPIO)
        1. 9.2.1.1 設計要件
          1. 9.2.1.1.1 イネーブル、ディセーブル、およびリファレンス電圧のガイドライン
          2. 9.2.1.1.2 バイアス回路
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 9.2.1.2.1 双方向変換
          2. 9.2.1.2.2 プルアップ抵抗の値設定
          3. 9.2.1.2.3 単一電源変換
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 9.2.2 Vref_B < Vref_A + 0.8V の電圧変換
  11. 10電源に関する推奨事項
  12. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトのガイドライン
    2. 11.2 レイアウト例
  13. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 関連資料
    2. 12.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 12.3 サポート・リソース
    4. 12.4 商標
    5. 12.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 12.6 用語集
  14. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

Vref_B < Vref_A + 0.8V の電圧変換

「イネーブル、ディセーブル、およびリファレンス電圧のガイドライン」セクションで説明されているように、一般的には Vref_B > Vref_A + 0.8V が推奨されますが、この設計に追加事項を考慮すれば、デバイスは Vref_B < Vref_A + 0.8V の条件でも動作できます。

代表的な動作 (Vref_B > Vref_A + 0.8V):このシナリオでは、適切な降圧変換に A 側でプルアップ抵抗は必要ありません。B から A への降圧変換時には、A 側の I/O ポートは Vref_A でクランプされ、適切な電圧変換が行われます。デバイスの動作の詳細については、『LSF ファミリを使用した降圧変換』ビデオを参照してください。

Vref_B < Vref_A + 0.8V 動作の要件:このシナリオでは、Vref_A と Vref_B の間には A 側の I/O ポートが Vref_A にクランプされるようにするための十分な電圧差がなく、電圧が Vref_B - 0.8V とほぼ等しくなります。たとえば、Vref_B = 1.8V、Vref_A = 1.2V の場合、A 側の I/O は約 1.0V の電圧にクランプされます。そのため、このような状況で動作させるには、次の設計に関する追加条件を満たす必要があります。

  • 動作中は Vref_B を VRef_A よりも高くする (Vref_B > Vref_A)。
  • A 側の I/O ポートにプルアップ抵抗を実装し、ラインが適切な電圧に完全にプルアップされるようにする。

図 9-5 に、LSF0101 を使用して 1.2V ↔ 1.8V の変換を実行するこのセットアップの例を示します。このタイプのセットアップは、「推奨動作条件」の表に従っていれは、1.8V ↔ 2.5V、1.05V ↔ 1.5V など他の電圧ノードにも適用されます。

GUID-20221012-SS0I-C2K8-CFGB-W8MCS1JRPK3M-low.svg図 9-5 LSF010x を使用した 1.2V から 1.8V への電圧変換