各チャネルの電源電圧 (VPU) は、プルアップ抵抗により個別に設定可能です。図 8-4 に、この混合モードのマルチ電圧変換の例を示します。マルチ電圧変換の詳細については、『LSF ファミリを使用したマルチ電圧変換』ビデオを参照してください。
Vref_B を 5V にプルアップして Vref_A を 1.8V に接続すると、すべてのチャネルが 1.8V にクランプされますが、そこでプルアップを使用して特定のチャネルの High レベル電圧を定義できます。
- プッシュプル降圧変換 (5V から 1.8V):チャネル 1 がこの設定の例です。B1 が 5V のときは A1 は 1.8V にクランプされ、B1 が Low のときは A1 はスイッチを介して Low に駆動されます。
- プッシュプル昇圧変換 (1.8V から 5V):チャネル 2 がこの設定の例です。A2 が 1.8V の場合、スイッチはハイ インピーダンスになり、B2 チャネルは 5V にプルアップされます。A2 が Low の場合、B2 はスイッチを介して Low に駆動されます。
- プッシュプル降圧変換 (3.3V から 1.8V):チャネル 3 と 4 がこの設定の例です。B3 または B4 が 3.3V に駆動されると、A3 または A4 は 1.8V にクランプされます。B3 または B4 が Low のときは、A3 または A4 はスイッチを介して Low に駆動されます。
- オープン ドレインの双方向変換 (3.3V ↔ 1.8V):チャネル 5~8 がこの設定の例です。これらのチャネルは、I2C と MDIO の双方向動作用で、オープン ドレイン ドライバを使用して 1.8V と 3.3V の間で変換を実行します。