JAJSFL3B November 2010 – June 2018 MSP430AFE221 , MSP430AFE222 , MSP430AFE223 , MSP430AFE231 , MSP430AFE232 , MSP430AFE233 , MSP430AFE251 , MSP430AFE252 , MSP430AFE253
PRODUCTION DATA.
すべてのMSPマイクロコントローラは、広範なソフトウェアおよびハードウェア開発ツールによりサポートされています。ツールは、TIおよびさまざまなサードパーティーから入手できます。すべてのツールの一覧は、『低消費電力MCU用の開発キットとソフトウェア』で参照できます。
Table 7-1 にMSP430AFE2xx MCUのデバッグ機能を示します。利用可能な機能の詳細については、『MSP430用Code Composer Studio ユーザー・ガイド』を参照してください。
MSP430のアーキテクチャ | 4線式JTAG | 2線式JTAG | ブレーク・ポイント
(N) |
範囲ブレーク・ポイント | クロック制御 | 状態シーケンサ | トレース・バッファ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
MSP430 | ○ | ○ | 2 | × | ○ | × | × |
設計キットと評価モジュール
MSP-TS430PW24はスタンドアロンのZIFソケット・ターゲット・ボードで、JTAGインターフェイスまたはSpy-Bi-Wire (2線式のJTAG)プロトコルによるシステム内のMSP430 MCUのプログラムとデバッグに使用されます。
この組み込みメータ (サブメータ/eメータ) EVMは、MSP430AFE253を使用して設計されています。メイン電源(またはDC電源)および負荷に直接接続でき、負荷の電気的特性を測定して、測定結果をUARTポートから読み出すことが可能です。このEVMには電源と絶縁型シリアル接続機能が搭載されているため、組み込みメータ・アプリケーションにおけるMSP430AFE253の評価をすぐに開始できます。
ソフトウェア
MSP430Wareソフトウェアは、すべてのMSP430デバイス向けのサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存の MSP430 MCU 設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSP430Ware ソフトウェアには、MSP ドライバ・ライブラリという高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSP430ハードウェアを簡単にプログラムできます。MSP430WareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。
すべてのMSPデバイス用に、内蔵の各ペリフェラルをさまざまなアプリケーションの要求に応じて構成するためのCコード・サンプルが用意されています。
TI MSP IQmathおよびQmathライブラリは、Cプログラマ向けの高度に最適化された高精度の算術関数のコレクションで、浮動小数点アルゴリズムをMSP430およびMSP432の固定小数点コードへシームレスに移行できます。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。
TIのデジタル信号処理ライブラリは、MSP430マイクロコントローラで固定小数点数に対して多くの一般的な信号処理操作を実行するための、高度に最適化された関数のセットです。この関数セットは一般に、高い処理能力を必要とする変換を最小の消費電力、超高精度、リアルタイムで実行するアプリケーション向けに使用されます。このライブラリは、MSPファミリ固有のハードウェアを最適に使用して固定小数点演算を行い、大幅な性能向上を実現します。
開発ツール
Code Composer Studio (CCS)は、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。CCSは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。CCSには、最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクトのビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
MSP Flasher は、FETプログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txt または .hex) を MSP マイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。
MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合にデバッグ・プローブと呼ばれます。ユーザーはこのツールを使用して、MSPの低消費電力MCUのアプリケーション開発をすぐに始めることができます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。
MSP Gang プログラマは MSP430 または MSP432 用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一の MSP430 または MSP432 のフラッシュまたは FRAM デバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang プログラマは、標準の RS-232 または USB 接続を使用してホスト PC と接続し、柔軟なプログラミング・オプションが用意されているため、ユーザーはプロセスを完全にカスタマイズ可能です。