JAJSG95A May 2014 – September 2018 MSP430F6745A , MSP430F6746A , MSP430F6747A , MSP430F6748A , MSP430F6749A , MSP430F6765A , MSP430F6766A , MSP430F6767A , MSP430F6768A , MSP430F6769A , MSP430F6775A , MSP430F6776A , MSP430F6777A , MSP430F6778A , MSP430F6779A
PRODUCTION DATA.
すべてのMSPマイクロコントローラは、広範なソフトウェアおよびハードウェア開発ツールによりサポートされています。ツールは、TIおよびさまざまなサードパーティーから入手できます。詳細については、「MSP430超低消費電力マイコン – ツールとソフトウェア」を参照してください。
Table 8-1にMSP430F677xA、MSP430F676xA、MSP430F674xA MCUのデバッグ機能を示します。利用可能な機能の詳細については、『MSP430用Code Composer Studio ユーザー・ガイド』を参照してください。
MSP430のアーキテクチャ | 4線式JTAG | 2線式JTAG | ブレーク・ポイント
(N) |
範囲ブレーク・ポイント | クロック制御 | 状態シーケンサ | トレース・バッファ | LPMx.5デバッグ・サポート |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MSP430Xv2 | ○ | ○ | 3 | ○ | ○ | × | × | ○ |
設計キットと評価モジュール
EVM430-F6779は、MSP430F6779Aを使用した3相電力量計評価モジュールです。このEメータは3つの電圧と3つの電流に対応する入力を備えており、追加接続により改ざん対策も設定できます。EVMでは新しいF677x、F674x、F676x、F677x1、F674x1、F676x1シリーズをテストして、精度の結果、広いダイナミック・レンジ、較正のしやすさを確認できます。また、使いやすいエネルギー・ライブラリ計測ソフトウェアが提供されており、このEVMを使用することで、すぐにスタートアップできます。このソフトウェアは、ユーザーのニーズに応じてプログラムすることが可能です。
これは、ANSI/IEC Class 0.2に準拠した強化ESD保護機能付き3相電力量計のリファレンス・デザインです。改ざん検出機能により盗電されにくくする一方、ZigBeeによる通信に対応しています。EメータSoCを使用して、あらゆる計量機能を実行し、有効電力の結果をCC2530EMアドオン・ボードに送信できます。In-Home Display TI Design (TIDM-LOWEND-IHD)を組み合わせて、リモートで結果を表示することも可能です。
MSP-FET430U128は強力なフラッシュ・エミュレーション・ツールで、MSP430 MCUによるアプリケーション開発をすぐに開始できます。USBデバッグ・インターフェイスにより、JTAGインターフェイスまたは省ピンSpy-Bi-Wire(2線式JTAG)プロトコルを使用してMSP430をインシステムでプログラミングおよびデバッグできます。
ソフトウェア
MSP430Wareソフトウェアは、すべてのMSP430デバイス向けのサンプル・コード、データシート、その他の設計リソースを、1つの便利なパッケージとしてまとめたものです。既存のMSP430用設計リソースの完全なコレクションに加えて、MSP430WareソフトウェアにはMSPドライバ・ライブラリという高レベルのAPIも含まれています。このライブラリにより、MSP430ハードウェアを簡単にプログラムできます。MSP430WareソフトウェアはCCSのコンポーネントとして、またはスタンドアロンのパッケージとして入手できます。
エネルギー測定デザイン・センターは、TI MSP430i20xxおよびMSP430F67xxフラッシュ・ベース・マイクロコントローラ(MCU)を使用したエネルギー測定システムを短期間で開発できるツールです。グラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)、ドキュメント、ソフトウェア・ライブラリ、およびサンプルが含まれているため、スマート・グリッドやビルディング・オートメーションなどを含む、広範な電力監視およびエネルギー測定アプリケーションを簡単に開発でき、設計時間を短縮できます。デザイン・センターを利用すれば、コードを1行も書かずに構成や較正を行い、結果を確認できます。
MSPドライバ・ライブラリの抽象化されたAPIには、使いやすい関数呼び出しが含まれているため、MSP430ハードウェアのビットやバイトを直接操作する煩雑さから解放されます。使いやすいAPIガイドにより包括的な技術資料が参照でき、それぞれの関数呼び出しと、認識されるパラメータの詳細が記載されています。開発者は、ドライバ・ライブラリの関数を使用して、最小限のオーバーヘッドで完全なプロジェクトを作成できます。
すべてのMSPデバイス用に、内蔵する各ペリフェラルをさまざまな用途のニーズに合わせて構成するためのCコード・サンプルが用意されています。
MSP430マイクロコントローラ用のEnergyTraceテクノロジは、エネルギーを基準としたコード解析ツールで、アプリケーションのエネルギー・プロファイルを測定して表示し、消費電力が極めて低くなるよう最適化するため役立ちます。
ULP Advisor™ソフトウェアは、MSPおよびMSP432マイクロコントローラの超低消費電力機能を十分に活用できる、最も効率的なコードを開発者が作成できるよう手引きするツールです。ULP Advisorはマイクロコントローラに熟練した開発者と、新しい開発者の両方を対象としており、包括的なULPチェックリストを使用してコードをチェックし、アプリケーションのエネルギー消費を最小化するため役立ちます。ビルド時に、消費電力低減のためさらに最適化が可能なコードの部分を明らかにするため通知と注釈を出力します。
MSP IQmathおよびQmathライブラリは、Cプログラマ向けの高度に最適化された高精度の算術関数のコレクションで、浮動小数点アルゴリズムをMSP430およびMSP432デバイスの固定小数点コードへシームレスに移行できます。これらのルーチンは通常、最適な実行速度、高精度、超低消費電力が重視される、演算集中型のリアルタイム・アプリケーションで使用されます。IQmathライブラリとQmathライブラリを使用すると、浮動小数点演算を使用して記述した同等のコードに比べて、実行速度を大幅に高速化するとともに、消費電力の大幅な削減が可能です。
低消費電力で低コストのマイクロコントローラ分野にさらなる革新を引き起こすため、TIはMSPMATHLIBを提供します。この浮動小数点算術ライブラリは、弊社デバイスのインテリジェントなペリフェラルを活用し、標準のMSP430算術関数よりも最高で26倍も高速なスカラー関数です。Mathlibは、設計へ簡単に組み入れることができます。このライブラリは無償で、Code Composer Studio IDEとIAR Embedded Workbench IDEの両方に組み込まれています。
開発ツール
Code Composer Studio (CCS)は、すべてのMSPマイクロコントローラ・デバイスをサポートする統合開発環境(IDE)です。CCSは、組み込みアプリケーションの開発とデバッグに使用される、組み込み用ソフトウェア・ユーティリティのスイートです。最適化C/C++コンパイラ、ソース・コード・エディタ、プロジェクト・ビルド環境、デバッガ、プロファイラなど、多数の機能が含まれています。
MSP Flasher は、FETプログラマまたは eZ430 を経由し、JTAG または Spy-Bi-Wire (SBW) 通信を使用して MSP マイクロコントローラをプログラムするための、オープン・ソースでシェル・ベースのインターフェイスです。MSP Flasher は、IDE を使用せずにバイナリ・ファイル (.txt または .hex) を MSP マイクロコントローラへ直接ダウンロードできます。
MSP-FETは強力なエミュレーション開発ツールで、多くの場合にデバッグ・プローブと呼ばれます。ユーザーはこのツールを使用して、MSP低消費電力MCUのアプリケーション開発をすぐに始めることができます。MCUのソフトウェアを作成する場合は通常、結果として得られたバイナリ・プログラムをMSPデバイスにダウンロードし、検証とデバッグを行う必要があります。
MSP Gang プログラマは MSP430 または MSP432 用のデバイス・プログラマで、8つまでの同一の MSP430 または MSP432 のフラッシュまたは FRAM デバイスを同時にプログラムできます。MSP Gang プログラマは、標準の RS-232 または USB 接続を使用してホスト PC と接続し、柔軟なプログラミング・オプションが用意されているため、ユーザーはプロセスを完全にカスタマイズ可能です。